LMcorsa 2025スーパーGT富士公式テスト レポート
2025年4月2日(水)19時21分 AUTOSPORT web

OFFICIAL TEST2 FSW
LMcorsa REPORT
#60 SYNTIUM LMcorsa LC500 GT
開幕戦前の最後となる公式テストは、初日が雨模様となったが、2日目は待望のドライとなり、さまざまなテストメニューを順調に消化
<コースコンディション>
29日:気温7℃、路面温度10℃、雨、ウエット
30日:気温12℃、路面温度15℃、晴/曇、ドライ、
SUPER GT 2025SERIESの開幕戦に向けた2回目の公式テストが、3月29日(土)から30日(日)にかけて富士スピードウェイで実施された。
GT300クラスに参戦するLMcorsaは、4シーズンにわたって使用してきたGR Supra GTからLC500 GTにマシンをスイッチ。岡山国際サーキットでの公式テストは2日ともにあいにくの天候となったが、ニューマシンのポテンシャルを示す好調な走りを見せた。
それでも新車となるので開幕戦までに走行を重ねて、初期のトラブルシューティングやできる限りの特性を確かめておきたいところ。今回の富士スピードウェイテストで、どこまで想定したシミュレーションをこなせるかがキーポイントとなった。
しかし、2回目の公式テストも初日は雨模様となり、セッション1は30分遅れてスタート。10時の走行開始とともに吉本大樹選手がステアリングを握り、LC500 GTでコースに入った。水溜まりができるほどの難しい路面状況の中で周回を重ね、8周目には自己ベストとなる1分48秒634をマーク。だが、その後は雨が強まりセッションは一時中断してしまう。最終的に12周を走行し、GT300クラスの28台中6番手のタイムを記録した。
続くセッション2(14時〜16時)も天候は回復せず、ウエットコンディションが続いた。吉本選手はコースオープンとともに走り始めたが早々にピットインし、1時間ほど待機する。15時過ぎになると雨量が弱まりふたたびコースインし、計測10周目に1分46秒811をマーク。この時点で2番手タイムとなり、ウエットコンディションでも性能の高さを確認した。15時40分から10分間のGT300クラス専有走行では、第3ドライバーの伊東黎明選手がLC500 GTを初めてドライブ。落ち着いた走りを見せ、吉本選手がマークしたタイムをわずかに上回る1分46秒401をマーク。5周のみの走行だったが、貴重なデータを収集することができた。
2日目となった30日(日)は、岡山国際サーキットでのテストから4日目にして待望のドライコンディションとなる。セッション1が30分短縮されたため、午前のセッション3が10分延長の9時30分から12時10分、午後のセッション4が20分延長の13時50分から16時10分までで実施された。
セッション3の序盤は前日の雨が残っていたためウエット宣言が出されたが、多くのマシンがスリックタイヤでコースイン。LC500 GTには吉本選手が乗り込んでピットを離れた。最初はセーフティカーを導入する練習走行があり、6周目にセッション3がスタート。2月のテストではドライコンディションでの走行もできたが、高速コーナーやストレートの長い富士スピードウェイを走るのは初で、さまざまなメニューをこなしていく。
5周前後ごとにピットに戻るという走行パターンを繰り返し、まずはタイヤの比較作業を進める。52周を走行したところで、河野瞬佑選手が今回のテストでは初めてLC500 GTに乗り込み9周、その後は伊東選手が9周を走行。最後はFCY(フルコースイエロー)の訓練が実施されたため、レーシングスピードでの走行ではなかったが、3人のドライバーが計70周を走行してセッション3を終えた。結果は吉本選手がマークした1分36秒493がベストタイムで、GT300クラスの28台中11番手となった。
午後になると風は冷たいものの、気温は18℃を超えるまで上がっていった。セッション4は前述のように2時間20分の走行スケジュールに変更。このセッションは河野選手からスタートし、決勝レースを想定したロングランを行う。20周を走行すると吉本選手にバトンタッチし、同じように決勝レースを見据えたテストを実施。最後は伊東選手にドライバー交代し12周を走行。セッション4も3人のドライバーがステアリングを握り、合計で64周を走破した。ベストタイムは河野選手がマークした1分36秒419で、7番手のタイムとなった。
ドライコンディションとなった2日目は合計で134周を走行し、想定したメニューは消化できなかったものの多くのデータを収集できた。新車となるLC500 GTなので煮詰めるところはまだまだあるが、2回のテストで大きなトラブルもなくポテンシャルの高さを見せているため、開幕戦から活躍することが期待される。
<飯田章監督>
「2回目の公式テストも初日がウエットコンディションとなってしまいましたが、全体を通して手応えのあるテストになったと感じています。2日目はスリックタイヤの比較テストを行なったのですが、しっかりと判断ができました。車両の素性が良くないとタイヤの反応がないので、LC500 GTの完成度は高いということです。ライバル勢も速くなっているので我々も努力を続けないといけませんが、開幕戦が非常に楽しみな状況です。今シーズンは開幕戦から堅実なレースをしていきたいですし、できると期待しています」
<吉本大樹選手>
「初日はウエットコンディションだったため、思うようにメニューを消化できませんでしたが、ポジティブな方向に進められています。2日目はタイヤテストを行なったのですが、マシンのバランスも良く、しっかりとした比較ができました。午後には決勝レースを想定した走行もでき、さまざまなデータが獲れました。ストレートの長い富士スピードウェイは、GR Supra GTでは苦戦しましたが、LC500 GTはストレートエンドでの伸びを感じます。また、ロングホイールベースになったため細かいコーナーはどのような動きをするのか気になりましたが、問題なさそうです」
<河野駿佑選手>
「初日のウエットコンディションでは乗るタイミングがなかったのですが、スリックタイヤで走行した2日目は良い感覚でした。ただ、今シーズンから新車を導入したため、圧倒的に走行距離が足りていません。2日ともにドライコンディションで走れていたらセットアップも煮詰められたはずですが、そこまで到達していません。それでも、方向性は見えていると思うので、2回の公式テストで得られたデータをチームと検証していきます。今季は開幕戦からスタートダッシュを決めて、良いシーズンにしていきます」
<伊東黎明選手>
「2日間ともに乗車する機会を作ってもらいました。GR Supra GTには鈴鹿サーキットでしか乗っていないので比較はできませんが、LC500 GTは小さいコーナーでも曲がりやすくコーナリングが優れている印象です。コクピット周りのシステム類に変化はないので、初めて乗りましたが違和感はありませんでした。ウエットとドライコンディションともに走ることができ、中古のスリックタイヤでは限界域も感じられました。今後も得られたインフォメーションをしっかりとチームに伝え、少しでも貢献できればと思います」