中日・柳 7回零封の好投で今季初勝利 井上監督も上機嫌「“もみじまんじゅう”を1個持って帰れます」
2025年4月17日(木)5時49分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 中日2—0広島(2025年4月16日 マツダ)
中日・柳が7回無失点の好投で今季初勝利を挙げ、マツダスタジアムで今季8連勝中だった広島を止めた。
「打者をしっかり見ながら、どういう狙いなのか。(捕手の)石伊も、いいリードをしてくれた。やっぱり(初勝利は)うれしい」
落ち着き払った投球術だ。初回先頭・二俣に初球クイック投法で142キロ直球で二飛に仕留めるなど翻弄(ほんろう)。直球主体にスライダーやチェンジアップで緩急も駆使し、4安打に封じた。井上監督が15日の敗戦後に「生きるか死ぬかという気持ちの入った投球を」と鼓舞していたことに触れ、「生きて帰れてよかった」と笑顔。指揮官からも「(柳)裕也は二重丸。大瀬良より先に降板したくないという気持ちが凄く見えた。そこが勝因」と称えられた。
チームは12球団で唯一、開幕6カード連続勝ち越しなしながら、実はカード未勝利がないのも中日のみだ。これで4カード連続タイ。球団では過去に98年5月19日広島戦から6月3日ヤクルト戦にかけて5カード連続タイがあるが、各カード2連戦の時期があった交流戦を除けば、近年では極めて異例と言える。指揮官は、この日の白星を広島銘菓になぞらえて「“もみじまんじゅう”を1個持って帰れます」と上機嫌。最下位を脱出し、風向きが変わる予感だ。 (湯澤 涼)