大谷翔平、投手復帰の現状はどうなっている? ドジャースが固める慎重姿勢に集まる関心「復帰そのものは想定よりも遅れている」
2025年4月18日(金)16時0分 ココカラネクスト

投球練習を段階を経てこなしている大谷。(C)Getty Images
完全復活に向けた道のりは、やはり平たんなものではない。
現地時間4月17日、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、米ポッドキャスト番組『The Jim Rome Show』に出演。目下、進行中である大谷翔平の投手としてのリハビリ経過について「復帰のタイミングについては、まだ数か月は先になる」と言及。あらためて慎重な姿勢であることを示した。
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無論、着実にステップは踏んでいる。2023年9月に2度目の右肘手術を受けて以来、実戦登板からは遠ざかっている大谷だが、今春にはブルペンでの本格的な投球を再開。現地時間4月16日には本拠地でセットポジションから4シームに加えて、2シーム、スプリットを交えて14球を投じた。
昨年11月に執行した左肩手術の影響もあって、想定よりも復帰時期に遅れは出ている。春先には「5月より早まるかもしれない」と前向きに語っていたロバーツ監督も、レギュラーシーズンがスタートすると一転して慎重姿勢をとっている。一部で「復帰まで18か月もかかるというのは馬鹿げている。本来なら早く終わっているはずだ」「ここまでのプロセスは馬鹿馬鹿しいほど遅い」(MLB球団でリハビリ計画のコンサルを務めるウィル・キャロル氏談)と揶揄されてもなお、頑として実戦に向けたゴーサインは出していない。
そんな“投手・大谷”の現状には、現地メディアも敏感に反応している。ロバーツ監督の「まだ数か月先になる」という言葉を「ネガティブ」と評した米誌『Sports Illustrated』は「ショウヘイ・オオタニがメジャーリーグでふたたび投げられるようになるためには、まだしばらく時間がかかる。ロバーツ監督は我々に爆弾を落とした」と嘆く。
一方で着実に前進している状況を好意的に捉えるメディアでもある。スペイン紙『Marca』の米版は「今季中には確実に彼が投げることを期待している」というロバーツ監督のコメントを切り取った上で「復帰そのものは想定よりも遅れている。だが、ロバーツ監督は、大まかには楽観的な見方を崩していない」と断言。シーズン終盤にマウンドに舞い戻ることを楽観視した。
「オオタニは攻撃面で圧倒的な強度を維持しており、彼を再び二刀流の選手へと戻すには、それなりの時間をかける必要はある。ただ、シーズンが進むにつれ、ファンも、アナリストも、野球界で最もエキサイティングな才能が再びマウンドに上がる瞬間を目の当たりにできるだろう」
リハビリ成否は今季のMLBにおける小さくないトピックとなるだけに、大谷とドジャースの決断は、大きく注目される。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]