「超幸せ」とWEC初ポール獲得のロッシ。チームメイトの好走は「プレッシャーになった」

2025年4月20日(日)11時46分 AUTOSPORT web


 バレンティーノ・ロッシは、チームWRTとBMWにとって初めての快挙となったイモラでの一日を振り返り、母国でWEC世界耐久選手権LMGT3の初ポールポジションを獲得したことを「とてもハッピーだ」と語った。


 9度のモーターサイクル世界チャンピオンに輝いたロッシは、4月19日土曜に行われた予選で、ブロンズランクのチームメイトであるアハマド・アル・ハーティが一次予選でトップタイムを叩き出したおかげで、LMGT3のトップ10グリッドを決定する二次予選に進出。このハイパーポール・セッションで1分42秒355というタイムを刻んだ46歳の“レジェンド”は、2番手にコンマ3秒以上の差をつけて予選ウイナーとなった。



 これは、BMWとヴァンサン・ボッセが率いるチームWRTにとってシリーズ参戦以来、初めて獲得したLMGT3ポールポジションであり、WEC参戦2年目を迎えるロッシにとっても嬉しい自身初ポールとなった。


「今朝のプラクティス(FP3)での走行後、チーム全員がとくにこの週末に集中するように言っていた。マシンは速く、ペースも非常に良い」と語ったロッシ。


「タイヤに関してはグリップも良く、うまく機能しているように思う。しかし、つねに注意を払う必要がある。なぜならトラックリミットの有無にかかわらず、ハードにプッシュすると、その厳しさが問題になるポイントがたくさんあったためだ」


「アハマド(・アル・ハーティ)が最初の予選で素晴らしい仕事をしていたので、自分のハイパーポールではかなりのプレッシャーを感じていたよ」


「トラックリミットの影響で何度も走ることになったが、もう一度トライできるだけのグリップ力があり、改善して注意を払うことができた」



LMGT3のポールポジションを獲得したバレンティーノ・ロッシ(中央)とチームメイトのアハマド・アル・ハーティ(右/チームWRT) 2025年WEC第2戦イモラ

 ロッシは、イタリア国内および海外のジャーナリストで満員となった記者会見場で、この偉業を振り返った。


「素晴らしい快挙だ」と“ドクター”は語った。「とても嬉しいよ。今年最初のレースの後は大変だったが、チームとBMWは非常にハードな仕事をしてくれた。ここイモラで、たくさんのファンの前で走れるのは特別なことだ」


「明日は競争力を発揮し、勝利を目指して戦いたいと思っている。ドライコンディションでのレースになるといいね」


 46号車BMWのポール獲得の立役者のひとりであるアル・ハーティは、Q1で最速タイムに充分だったであろうラップを繰り返した。


「素晴らしいマシンと、今週ずっと準備してきた素晴らしいセットアップで、イモラを走ることができて嬉しい」と彼はSportscar365に語った。


「今日までいろいろなことに取り組んできた。自分のセッションでトップになり、バレ(ロッシの愛称)もハイパーポールで1位を獲得できたのは夢のようなスタートだ」


「バレンティーノの活躍に心から興奮している。イモラは彼にとってホームレースだし、ここで結果を出すことが我々の望みであることは間違いない」


「明日は力強いレースができるのを楽しみにしている。これはまだ『パート1』に過ぎない。『パート2』はもっと長く、厳しいものになるだろう」


 チーム代表のボッセはSportscar365に対し次のように語った。


「バレとともに、ここでポールポジションを獲得できたのは、本当に素晴らしい。LMGT3での初のポールポジションだ。チームの全員が良い仕事をしてくれたと思うし、着実に前進していると感じている」


「2台ともいいレースができるはずだが、決勝レースがどうなるか、そして天候がどうなるかを見守りたいと思う」



チーム初のポールポジション獲得を喜ぶヴァンサン・ボッセ(チームWRT代表) 2025年WEC第2戦イモラ


チームメイトたちから祝福を受けるバレンティーノ・ロッシ(チームWRT/46号車BMW M4 GT3エボ) 2025年WEC第2戦イモラ

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