元新日本プロレス専務・新間寿氏が死去 90歳 1976年の猪木対アリ戦“仕掛け人”
2025年4月21日(月)22時33分 スポーツニッポン
元新日本プロレス専務取締役兼営業本部長の新間寿(しんま・ひさし)さんが21日、死去したことが分かった。90歳だった。
関係者によると、21日午後6時47分、都内の自宅で亡くなった。3週間前に肺炎のため入院。19日に自宅に戻って静養してたという。死因は明らかになっていない。
新間さんは1935年(昭10)3月22日生まれ、東京都出身。中大卒業後、サラリーマンを経て66年東京プロレス旗揚げに携わった。
72年新日本プロレス入社。76年6月にはアントニオ猪木とボクシング世界ヘビー級王者モハメド・アリの「格闘技世界一決定戦」を実現させるなど“過激な仕掛け人”として名をはせた。初代タイガーマスクの誕生も企画して一世を風靡(ふうび)。2019年には日本のフロントで唯一のWWE殿堂入りも果たした。
最近は初代タイガーマスクの佐山サトルが主宰する「ストロングスタイルプロレス」の会長を務めたが、リング外での凶器攻撃などに不満を抱き、「ストロングスタイルを名乗るなら、リング内で戦え」と昨年10月、会長職を辞任。さらにプロレス界からの引退を表明していた。