ロシア前大統領が元NHLの名GKに“死の脅迫” チェコ首脳が非難「絶対に容認できない」

2025年4月24日(木)9時35分 スポーツニッポン

 アイスホッケー男子の98年長野冬季五輪金メダリストでNHLでも活躍した元チェコ代表の名GKドミニク・ハシェック氏(60)を“脅迫”したとして、チェコ首脳がロシアのメドベージェフ前大統領を非難した。ロイター通信などが23日に報じた。

 ハシェック氏はロシアのウクライナ侵攻後、ロシア選手の国際スポーツ大会参加に反対の立場を取ってきた。今月6日にNHL歴代最多ゴールを記録したロシア出身のアレックス・オベチキン(キャピタルズ)についても「ロシアの広告塔だ」と主張してきたが、メドベージェフ前大統領はオベチキンの記録達成でハシェック氏が「自殺するんじゃないか」とSNSに記したとタス通信が報道。同通信は22日、ハシェック氏が“ロシア恐怖症”を患っているとして「彼には、もっと慎重に横断歩道を渡ること、知らない場所でビールを飲まないこと、定期的に精神科医に診てもらうことを勧める」とのメドベージェフ前大統領の発言を伝えていた。

 “脅迫”とも取れる発言に対し、チェコのフィアラ首相はXで「絶対に容認できない。メドベージェフ氏は一個人ではなく、ロシアの高官(安全保障会議副議長)であるため無視できない」と非難。リパフスキー外相は「ロシアの戦争とその促進にスポーツが悪用されているとハシェック氏が真実を語ったというだけで攻撃している。こんな脅迫はロシアでは当たり前かもしれないが、文明国ではそうではない!」と述べた。また、ラクサン内相はXで、必要があれハシェック氏を保護すると明かした。

 ハシェック氏は21日にXで、国際アイスホッケー連盟と国際オリンピック委員会(IOC)に書簡を送り、「ロシアのメドベージェフ前大統領が私を殺すと脅迫した」と伝えたことを明かしていた。また、ロシアがスポーツをウクライナ戦争の宣伝に利用することを許さないように嘆願したという。

スポーツニッポン

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