【高校野球】浜名が8強を懸けて御殿場西と対戦 190センチ右腕・松下紘也「次こそ自分が勝利に導きたい」…4月26日に春季静岡県大会3回戦

2025年4月25日(金)6時30分 スポーツ報知

御殿場西戦で快投を誓った松下

 高校野球の春季静岡県大会3回戦8試合が26日、草薙球場などで行われる。浜名は2015年秋季大会以来の県8強を懸けて、御殿場西と対戦。プロ注目の190センチ右腕・松下紘也投手(3年)は、初戦の悔しさをバネに快投を誓った。

 松下にとって、ベスト8が懸かる一戦がリベンジの舞台となる。19日、県大会初戦(2回戦)の富士東戦に先発。初回、先頭打者への初球が死球になるなど制球が乱れた。打者12人に3安打、4四死球で5失点という乱調ぶり。わずか1回2/3で降板した。11—8で乱戦を制した試合後には「仲間への感謝と納得のいく投球ができなかった悔しさがあった」と涙があふれた。

 190センチの長身から投げ下ろす最速140キロの直球と、スプリットを含む4種の変化球を駆使するエース右腕。同校OBの外部コーチで、南海(現ソフトバンク)時代の1983年には最多勝に輝いた山内和宏氏(67)からは、体の開きを改善する助言をもらった。「次こそ自分が勝利に導きたい」。試合翌日には約100球投げ込む姿があった。

 中学卒業を機に野球を辞めようと思っていたが、中道誠監督(42)の誘いを受けて浜名に進学。入学してから球速は30キロ伸び、昨秋からエースナンバーを背負っている。まだ身長が伸び続ける影響でフォームが安定していないが、恵まれた体格を持つ原石をチェックしようと複数のNPB球団スカウトが試合や練習時に訪れている。山内氏は「フォームが安定すれば球速もさらに伸び、制球力も増す」と期待を寄せていた。

 春季大会後に進路の方向性を決めるが、まずは上位2校が出場権を得る東海大会出場に全力を注ぐ。浜名で開花した大器は、悔し涙を糧にして、強くなった姿を見せる。

(伊藤 明日香)

初戦投打でチーム救った!174センチ井岡主将「先制点」

 〇…富士東戦で投打にわたりチームを救ったのが、主将の井岡睦海(むつみ、3年)だった。一塁手も務める174センチ右腕は、2番手で登板して7回1/3を3失点と踏ん張り、打っては7—8の8回に逆転3ランを放った。チームは県予選から4試合中3試合で逆転勝利を収め、粘り強さを見せている。「次は自分が全打席で打って、先制点に貢献します」と笑顔で宣言した。

スポーツ報知

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