大谷翔平、スキーンズとの怪物対決に完敗　“パパ１号”お預け　ド軍今季２度目完封負けで山本由伸の不敗神話止まる

◆米大リーグ　ドジャース０—３パイレーツ（２５日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が２５日（日本時間２６日）、本拠地・パイレーツ戦に「１番・ＤＨ」で先発出場。昨季新人王のＰ・スキーンズ投手（２２）との今季初対決は３打席で快音が生まれず、４打数無安打と２試合ぶりのノーヒットに終わった。チームも完封負けで今季２度目の完封負け＆３連敗を喫した。

　この日は「Ｄａｔｅ　Ｎｉｇｈｔ」として行われ、真美子夫人（２８）がチョイスしたＹｅｓの「Ｒｏｕｎｄａｂｏｕｔ」を登場曲として、打席に向かった。大谷夫婦が日米の遠距離恋愛の時に見ていたという人気アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」の第１部のエンディングテーマとして知られる同曲に後押しされたが、対スキーンズは初回先頭の第１打席は中飛、３回１死二塁の第２打席は投ゴロ、５回２死二塁の第３打席は空振り三振と完敗だった。８回無死一塁の第４打席は３番手右腕・サンタナから中飛に倒れた。

　大谷は２３年ドラフト全体１位のスキーンズと昨季は２度の対戦で通算６打数２安打の打率３割３分３厘、１本塁打だった。初対戦となった６月５日（同６日）には３回に１５号２ランを中越えに運んだ。１００・１マイル（約１６１・１キロ）直球を捉えたもので、自身初めて１６０キロ超の球を本塁打とした。今季も世界が注目する“怪物対決”だが、この日は２年目の剛腕に軍配が上がった。

　真美子夫人の出産に立ち会うため、１８日（同１９日）に産休制度「父親リスト」入りした大谷。１９日（同２０日）に長女誕生を発表し、同日夜にロサンゼルスからテキサスに移動してチームに合流。２０日（同２１日）の敵地・レンジャーズ戦で復帰と慌ただしい日程を過ごした。２２〜２３日（同２３〜２４日）の敵地・カブス戦と計３試合で１２打数２安打５三振と本来の調子とは程遠く「（産休から）戻ってきてからはやや力んでいる傾向が見られ、スイングが大きくなっている。何かやろうとして、頑張りすぎているのかも」とロバーツ監督は苦言を呈していた。

　前日２４日（同２５日）は試合がなく、大谷はロサンゼルスで真美子夫人、長女と時間を共有した。自身のインスタグラムには愛犬・デコピンの様子をアップするなど、リラックスできたようだ。英気を養ったことで打撃が復調する可能性も十分だったが、復帰４戦目でも“パパ１号”はお預けとなった。

　ド軍先発の山本由伸投手（２６）はスキーンズとは初めての投げ合いだった。ＭＬＢ公式サイトが「野球界最高の投手２人の対決」と報道したマッチアップ。だが、初回にバルデスに先制の右前適時打を浴び、連続無失点が１８回２／３でストップすると、渡米後ワーストの４四球と制球に苦しみ、５回５安打３失点（自責１）で２敗目となった。防御率は１・０６でリーグトップのままだが、ドジャースタジアムでは通算１２試合、ポストシーズンを含めると１５試合目で初めて土がついた。