J2札幌 今季2度目の連勝ならず…2位大宮に完封負けも岩政監督「苦しい時間帯を耐えて、リズムをつくっていけたのは1つの成長」

2025年4月26日(土)6時0分 スポーツ報知

前線でボールキープするMF木戸(手前=カメラ・砂田 秀人)

◇明治安田J2リーグ 第11節 大宮1−0札幌(25日・NACK5スタジアム大宮)

 北海道コンサドーレ札幌が4試合ぶりに無得点に終わり、今季2度目の連勝はならなかった。アウェー・大宮戦は後半22分に先制を許す苦しい展開。その後は攻勢に出て相手ゴールに迫るも、ネットを揺らせず、0—1で敗れた。J1自動昇格圏の2位につける難敵と互角以上の戦いは演じるも、12日間で4試合を戦う過密日程の初戦で、勝ち点を手にすることはできなかった。

 札幌が1点に泣いた。攻勢を強めていた0—0の後半22分、左クロスを大宮FW藤井に決められ均衡を破られた。その後もゴールには迫るものの、4試合ぶりの無得点に終わり、0—1の敗戦。岩政大樹監督(43)は「選手は戦う姿勢を見せてくれたが、良くなってきた時間帯で失点するのは僕たちの甘さ」と2試合ぶりの黒星に表情を険しくした。

 無失点でしのいだ前半はCKを8本与えるなど、耐える時間が多かった。前半は今季初先発の宮沢がアンカーの位置に入っていたが、後半は荒野との2ボランチに変更。中盤でのスペースを埋め、攻勢に転じていった。失点は喫したが、岩政監督は「苦しい時間帯を耐えて、リズムをつくっていけた試合は今シーズンなかった。1つの成長といえる」と振り返った。試合の中で見せた変化は、確実に今後の巻き返しにつながる。

 直前のアクシデントが少なからず影響した。試合前日の24日、MF青木亮太(29)が体調不良を訴え遠征メンバーから外れた。20日のホーム・藤枝戦(2〇1)で決勝アシストを決め、岩政監督が信頼を置く攻守の軸を欠き、プラン変更を余儀なくされた。大卒ルーキーのMF木戸柊摩を起用した岩政監督は「前節も全体が青木の指示で動いていたところがある。もう少し、今のやり方をうまく柊摩に伝えられたら良かった」と反省した。コンビを組んだ宮沢も「柊摩の良さを出したかったが、守備のタスクが大きくなってしまった」と攻撃の持ち味を出し切れなかった展開を悔いた。

 敵地での戦いにもかかわらず詰めかけた2400人のサポーターに、勝利を届けることはできなかった。宮沢は「次は笑顔で帰ってもらえるようにしたい」と29日のホーム・長崎戦での雪辱を誓った。勝ち点上積みはできなかったが、2位相手に見せた戦いぶりは、巻き返しへの材料としていく。

(砂田 秀人)

スポーツ報知

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