山本由伸「すごく悔しかった」「リズムの悪いピッチング」 5回3失点で本拠地初黒星の2敗目…制球苦しみ米自己最多4四球
2025年4月26日(土)14時22分 スポーツ報知
◆米大リーグ ドジャースーパイレーツ(25日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・山本由伸投手(26)が25日(日本時間26日)、大谷翔平投手(30)も「1番・指名打者」でスタメン入りした本拠地・パイレーツ戦に先発し、5回94球を投げて5安打3失点(自責1)で2敗目(3勝)を喫した。ドジャースタジアムでは通算12試合目の登板、ポストシーズンを含めると15試合目の登板で初黒星となった。
珍しく制球に苦しんでメジャー移籍後ワーストで、オリックス時代を含めても22年8月2日の西武戦(ベルーナドーム)以来3年ぶりとなる1試合4四球。一方で防御率は1・06でリーグトップを守った。投げ合った昨季の新人賞右腕・スキーンズは7回途中5安打無失点、9奪三振で3勝目。ドジャースは今季2度目の0封負けで3連敗となった。
山本は「立ち上がりからボールが先行してしまい、なかなかリズムを作りきれないピッチングだったなと思います。すごく悔しかったですね。調子は少しずつはよくなってはいたけど、結果的にすごくリズムの悪いピッチングだったのでよくなかったと思います」と反省の言葉を並べた。
初回先頭のクルーズにフルカウントから四球を与えると歯車が狂った。2死二塁でバルデスに右前適時打を許して先取点を献上。山本の失点は4日(同5日)の敵地・フィリーズ戦以来3登板ぶりで、連続イニング無失点は「18回2/3」で止まり、自責点も3月28日(同29日)の本拠地・タイガース戦以来で連続イニング自責点なしも「21回2/3」で止まった。
2、3回も失点こそなかったが、初回から3イニング連続で先頭打者に死球を与えた。4回はたった10球で三者凡退で抑えて勢いに乗ったかのように見えたが、5回は三塁手・マンシーの失策があって無死二塁のピンチを迎えるとクルーズに右前適時打を浴び、2死一、三塁でヘイズにも中前適時打を浴びた。
昨季メジャーデビューした22歳右腕のポール・スキーンズ投手との好投手対決。サイ・ヤング賞を争う可能性もある2人の投げ合いに、MLB公式サイトでも「現在、野球界最高の投手2人の対決になる」と報道し、MLBネットワークが全米中継を決めるなど注目が高まっていた。
スキーンズは大谷を3打数無安打に抑えるなど、7回途中108球を投げて5安打無失点、9奪三振の好投を見せて3勝目をつかんだ。