山本由伸が珍しく制球苦しみ5回3失点で4勝目ならず 防御率1・06はリーグトップ守る
2025年4月26日(土)12時43分 スポーツ報知
◆米大リーグ ドジャースーパイレーツ(25日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・山本由伸投手(26)が25日(日本時間26日)、大谷翔平投手(30)も「1番・指名打者」でスタメン入りした本拠地・パイレーツ戦に先発し、5回94球(うちストライク58)を投げて5安打3失点(自責1)で降板し、4勝目を逃した。メジャー移籍後自己ワーストで、オリックス時代を含めても22年8月2日の西武戦(ベルーナドーム)以来となる4四球と制球に苦しんだ。防御率は1・06でリーグトップを守った。
初回は先頭のクルーズに四球を与えると、2死は奪ったが、バルデスに右前適時打を浴びて先取点を献上。ヘイズにも四球を与えて2死一、二塁となったが、ファムから空振り三振を奪って追加点は与えなかった。制球に苦しんで初回だけで32球。山本の失点は4日(同5日)の敵地・フィリーズ戦以来3登板ぶりで、連続イニング無失点は「18回2/3」で止まり、自責点は3月28日(同29日)の本拠地・タイガース戦以来で連続イニング自責点なしも「21回2/3」で止まった。
2回も先頭のフレージャーに四球。続くカイナーファレファに左前安打を浴びて無死一、二塁のピンチとなったが、後続を抑えて追加点は与えなかったが、2回終了時点で2安打3四球、54球と球数がかさんだ。3回先頭にも四球。メジャー移籍後では自己ワーストを更新する4四球となったが、後続は打ち取り、4回はたった10球で3者凡退で抑えた。
0—1の5回は、先頭打者を三塁手・マンシーの悪送球による失策で出塁を許すと、無死二塁でクルーズに右前適時打を浴びて2点差。さらに2死一、三塁となって、ヘイズにも中前適時打を浴びると表情をゆがめて天を見上げた。
リーグ屈指の右腕で怪物とも言われるポール・スキーンズ投手(22)とのサイ・ヤング賞候補右腕同士の先発になった注目の一戦。山本は試合前の時点で5試合に登板して3勝1敗、リーグトップの防御率0・93で、18回連続無失点、21回連続自責点なしと圧巻の投球を続けていた。MLB公式サイトでも2人の投げ合いに「現在、野球界最高の投手2人の対決になる」と報道し、MLBネットワークが全米中継を決めるなど注目が高まっていた。