Ｊ１町田、黒田剛監督の采配光り３連敗から脱出「１０、２０試合敗戦し続けたと感じるくらい長かった」Ｃ大阪に２―１勝利

黒田剛監督

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◆明治安田Ｊ１リーグ▽第１３節　Ｃ大阪１—２町田（２９日・ヨドコウ）

　Ｊ１町田がＣ大阪に勝利し、連敗を３で止めた。黒田剛監督は試合後、「３連敗の結果を嫌でも腹にのみ込みながら迎えた一戦。３試合の敗戦が、１０、２０試合と敗戦し続けたんじゃないかと感じるくらい本当に長かった。精神的にもきつい期間で、勝ち点３を取れたことは何よりも喜び。上昇のきっかけにしたい」と少し安堵（あんど）の表情を浮かべた。

　試合は前半、両チームともにチャンスを作るものの、得点を奪えず。０—０の後半で黒田監督が動いた。「思い切って３枚。前の推進力、クオリティー、パワーを注入していきたくて、３枚替えた」と右サイドのＭＦ望月ヘンリー海輝、ＦＷ藤尾翔太を交代。１トップのＦＷデュークも、ＦＷ呉世勲に入れ替えた。すると、同４分に呉世勲が左クロスに左足を合わせ、今季初得点で先制。待望の１点に指揮官は、「焦りは本人の中にあったと思う。昨年から我々のエースとして、トップの、頼りになるストライカーとしてずっと成長を遂げてきた選手。ちょっと吹っ切れた部分はあると思うし、今後も大いに期待したい」と評価した。

　その後も、３３分に左ＣＫからニアで頭を合わせたＤＦドレシェビッチがゴール右奥へ決め切った。後半アディショナルタイムに失点し、２—１となったが、５試合ぶりの白星をサポーターに届けた。黒田監督は「我々、サッカーに携わるものは、負けることは本当に嫌だし、これ以上絶対に負けたくないという気持ちを最後までピッチの上で表現する。最後まで体を張る、ブロックとか、最後のボール際の強度とか、スピードが一つ一つの思いが比例してくる。最後まで切り替えてやってくれた。選手に感謝したい」と諦めず走り続けた選手たちをたたえた。