【巨人】山崎伊織、セ・リーグ新記録樹立の裏で”独り立ち”期待 もう1人の「桑田チルドレン」
2025年5月1日(木)13時10分 ココカラネクスト

19年ドラ1右腕の堀田の本格覚醒も期待されている(C)産経新聞社
まさに若きエースと呼ぶにふさわしい快投だった。
開幕から無失点記録を続けてきた巨人・山崎伊織が4月30日の広島戦(東京ドーム)に先発。7回112球、5安打6奪三振無失点で、開幕から「35イニング連続無失点」をマーク。セ・リーグ新記録を達成した。
【動画】緩急自在!山崎が開幕から35回0封の圧巻ピッチングシーン
相手先発、大瀬良大地との投手戦となる中、7回二死一、二塁のピンチにも代打で出た堂林翔太にフォークで空振り三振に打ち取るなど、粘り強く投げ、点を与えなかった。
お立ち台では「ゼロでいけたことは嬉しいけど、本当に試合で勝てたことが嬉しい。最高です」と声を弾ませた。
東海大4年時にトミー・ジョン手術を受けながら長いリハビリ期間も経て、ここまでたどりついた。プロ5年目、27歳シーズンで才能が大きく開花しようとしている。
また山崎の快投でひそかに本格覚醒が期待されているのは、同じトミー・ジョン手術組の堀田賢慎にもある。
堀田といえば、今季快進撃を続ける山崎と同じく入団直後にトミー・ジョン手術を行い、長いリハビリ生活を経て、復活。また現在二軍監督を務める桑田真澄氏が入団時から目をかけ、同氏の薫陶を受けてきた「門下生」でもある。
桑田氏は山崎、堀田2人の潜在能力を入団時から高く評価、将来チームを背負って立つ人材になると当時から周囲に伝えていたことも知られている。
その堀田は今季初先発となった4月27日の阪神戦(甲子園)で5回1失点と好投。勝ち星こそつかなかったが、阪神ドラ1左腕、伊原陵人との投げ合いで堂々たるピッチングを見せ、次回も先発登板となることが決まっている。
身長186センチから繰り出される角度ある直球に、フォークなどのコンビネーションで知られる剛腕が先発陣の一角を占めるとなれば、日本一を目指すチームにとっても大きなピースとなる。
19年のドラ1右腕が次にどんな快投を見せるのか、期待が高まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]