大の里、幕内最重量191キロ!2月から8キロ増で綱取り狙う 昇進は「全く考えないようにしている」無欲強調

2025年5月1日(木)5時30分 スポーツ報知

両国国技館で会見した大の里

 大相撲夏場所(11日初日、東京・両国国技館)で初の綱取りに挑む大関・大の里(24)=二所ノ関=が30日、国技館で会見した。この日の力士会で、幕内最重量となる体重191キロを計測。2023年4月の新弟子検査から14キロ、今年2月の計測から8キロ増えた体で横綱昇進を懸けた場所に臨む。会見では、無欲で戦い抜く考えを明かしたが、準備にぬかりはない。

 初の綱取りを前に、落ち着き払っていた。大の里は昇進について「全く考えないようにしている。棚からぼた餅じゃないけど、降ってくるものだと思って頑張りたい」と独特の言い回しで無欲を強調。4月の春巡業で納得のいく稽古ができたこともあり、自信を漂わせた。

 裏づけがあった。この日計測した体重が、191キロを記録。2月(183キロ)から8キロ増で、幕内最重量となった。2年前の新弟子検査時から14キロ増。今年の初場所前、太くなった下半身を見せながら「相撲は重い人が強い。変な太り方でなければ重くなってもいいのでは」と増量のメリットを語っていたが、地道に体を大きくする取り組みが数字に表れた。

 春場所を制し、今場所は横綱昇進がかかる。昇進には、横綱審議委員会の推薦内規に記される「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」が求められる。前回(17年)の日本出身横綱である師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)から「強い人がなるのが大関。横綱はそう簡単になれるもんじゃない」と厳しさを伝えられたという。大の里は「ふとした瞬間にその言葉を思い出す。追求して、(横綱に)近づきたい」と意気込んだ。

 過去2度優勝した翌場所はいずれも9勝6敗と悪いデータが残るが、「3回目は失敗しないぞという気持ち。初日の入りを入念に準備したい」と気を引き締めた。所要13場所で昇進すれば、昭和以降では羽黒山と照国の初土俵から所要16場所を抜いて最速。パワーアップした大きな体で夢をつかみにいく。(山田 豊)

 ◆大の里の横綱昇進時の記録 初土俵からの所要13場所での昇進となれば昭和以降最速となる。また新入幕から所要9場所は、年6場所制となった1958年以降では大鵬の11場所を抜く。大学出身は2人目で、輪島の初土俵から所要21場所、新入幕から所要15場所の記録も抜く。

関取最重量は 十両剣翔200キロ 〇…日本相撲協会は30日、十両以上の身長と体重を発表し、横綱・豊昇龍は1キロ増の150キロ、大関・琴桜は4キロ増の179キロだった。関取最重量は十両・剣翔の200キロで、最軽量は幕内・翠富士の114キロ。関取で最も身長が高いのは幕内・金峰山の195センチ。幕内平均は身長184・6センチ、体重157・1キロ。

スポーツ報知

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