【巨人】延長12回、吉川尚輝の三塁打で広島にサヨナラ勝ち チーム4連勝で首位キープ
2025年5月1日(木)22時40分 スポーツ報知
12回2死一塁、サヨナラ打を放ってナインに祝福される吉川尚輝(カメラ・上村 尚平)
◆JERA セ・リーグ 巨人4×—3広島=延長12回=(1日・東京ドーム)
巨人が広島にサヨナラ勝ちでチーム4連勝、首位を守った。今季2勝目、日米通算199勝目をかけて2週間ぶりに先発した田中将大投手は、初回に5連打で3点を失い、3回8安打3失点で降板したが、打線は岡本和真内野手の8号ソロ本塁打やキャベッジ外野手の5号ソロなどで反撃し、リリーフ陣も好投。延長12回2死一塁から吉川尚輝内野手が劇的な適時三塁打でサヨナラ勝ちを決めた。
田中将は初回、初球を打った小園海斗内野手を一ゴロ、矢野雅哉内野手にはファウルで粘られたが変化球で見逃し三振に打ち取った。2死から野間峻祥外野手、末包昇大外野手に連続で中前打され、2死一、二塁とピンチを迎え、フルカウントから坂倉将吾捕手に中前タイムリーを打たれ、1点を先取された。
なおも2死一、三塁でファビアン外野手にも中前打を許し2点目。さらに菊池涼介内野手にも左前適時打を浴び、3点目を奪われた。
2回の田中は1死から矢野に左前打、野間は打ち取った当たりが二塁内野安打となり1死一、二塁。末包の右飛で2死一、三塁とされたが、坂倉を二ゴロに打ち取り、追加点を許さなかった。
3点を追う巨人が2回に反撃を開始。先頭の岡本和真内野手が広島の先発・ドミンゲス投手の初球をとらえ、打った瞬間にわかる左翼スタンドへの8号ソロ本塁打。主砲の7試合ぶりの一発で1点を返した。
田中は3回1死から菊池に中前打、田村俊介外野手は四球で歩かせ一、二塁。2死となってから小園に四球を与え2死満塁とピンチが広がったが、矢野を遊飛に打ち取り、踏ん張った。田中は3回の打席で代打を送られ、3回までで降板となった。
巨人が3回に再び反撃。田中将の代打・中山礼都内野手が先頭で死球で出塁。泉口友汰内野手が送りバントを決め、1死二塁。キャベッジ外野手は左飛に倒れたが、吉川尚輝内野手が左前打を放ち、二塁から中山がかえり、1点差に迫った。
4回からは田中将に代わって、開幕から先発ローテーションに入っていた石川達也投手が2番手で登板。先頭の野間に左前打、1死から坂倉に右前打、2死から菊池に四球を与え、満塁とピンチを広げたが、田村を空振り三振に打ち取り、追加点を許さなかった。
6回からは3番手で、4月27日の阪神戦(甲子園)に先発した堀田賢慎投手が登板。
1点差を追う巨人が6回に同点に追いついた。代わった広島の2番手・森浦大輔投手から、2番に入るキャベッジが左中間スタンドに5号ソロ本塁打。ついに広島をとらえた。
7回は広島の3番手・島内颯太郎投手から佐々木俊輔外野手が先頭で四球を選んだが、萩尾匡也外野手は送りバント失敗。代打・大城卓三捕手は左飛、泉口は中前打でつなぎ、2死一、二塁としたが、キャベッジは左飛に抑えられた。
8回からは5番手で高梨雄平投手が登板し3者凡退。高梨は9回も登板し、先頭の野間に左翼線安打。6番手で田中瑛斗投手がマウンドにあがり、末包の投ゴロ(記録は内野安打)を一塁に悪送球し無死一、三塁。坂倉は申告敬遠での無死満塁でファビアンを遊ゴロ併殺打に仕留めて2死二、三塁とし、菊池は三ゴロに打ち取り、無死満塁を無失点で切り抜けた。
3−3で延長戦に入った10回は大勢投手が登板。1死から代打・堂林翔太内野手、小園に連続で右前打され一、二塁とピンチを迎えたが、矢野を見逃し三振、野間を遊ゴロに打ち取り踏ん張った。
延長11回はケラー投手がマウンドにあがり、2奪三振など3者凡退に抑えた。
打線は延長11回、広島の守護神・栗林良吏投手に1死から岡本が左翼線二塁打で出塁。甲斐拓也捕手が申告敬遠での一、二塁から、増田陸内野手が中前打でつなぎ1死満塁とチャンスを広げたが、佐々木俊輔外野手は空振り三振、代打・岸田行倫捕手は遊飛に打ち取られた。
延長12回も回またぎでケラーがマウンドにあがり、先頭の菊池に左前打、送りバントで1死二塁とされ、途中出場の大盛穂外野手を空振り三振、小園を遊ゴロに打ち取り、巨人の負けはなくなった。
延長12回の巨人は8番手・岡本駿投手から先頭の代打・若林楽人外野手が左前打で出塁したが、泉口は二ゴロ併殺打。キャベッジは詰まった当たりが左前打となり、走者を出すと、吉川が右翼線を破る適時三塁打を放ち、キャベッジが一塁から一気にホームインし、劇的なサヨナラ勝ちとなった。