川崎、Cロナに勝った!クラブ史上初の決勝進出 3日後にアジア王者をかけアルアハリと対決
2025年5月1日(木)3時26分 スポーツ報知
◆ACLE▽準決勝 川崎3—2アルナスル(日本時間1日、キング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアム)
準決勝進出の4チーム中3チームが地元サウジアラビア勢で、東アジアで唯一勝ち残った川崎。ポルトガル代表FWのC・ロナウド、セネガル代表FWのサディオ・マネら強力攻撃陣を擁するアルナスルは準々決勝で横浜Mを4—1で下した。中2日の過密日程で臨む川崎は、延長を含め120分間を戦った準々決勝・アルサッド(カタール)戦(3—2)からスタメンを5人変更。ともにU—20(20歳以下)日本代表のFW神田奏真、MF大関友翔ら若手が先発チャンスをつかんだ。
試合は気温32度、湿度47%、ほとんどがアルナスルの応援というアウェーの環境で行われた。開始30秒すぎ、アルナスルはFWデュランが抜け出して左足シュートも、GK山口がCKに逃れた。ピンチをしのいだ川崎は10分、左サイドFWマルシーニョの仕掛けから、相手DFのクリアをFW伊藤達哉が右足で合わせ、ゴール左上へ先取点を突き刺した。
23分にはマイボールを失った相手MFブロゾビッチが怒りをあらわにするなど、資金力で勝る相手を川崎が苦しめる展開となる。だが、28分にマネの個人技から同点ゴールを許し、1—1の振り出しに。その後、34分にクロスをC・ロナウドが頭で合わせたが、これはゴール右上角に当たり、得点を許さなかった。
41分、川崎は速攻から伊藤がゴール前に進入すると、GKからの跳ね返りを大関が左足で押し込み、2—1とリードを奪った。
後半は、9分に川崎がビッグチャンスを迎える。MF山本が左から中央のFWエリソンへラストパス。これはGKがわずかに触り、得点はならなかった。川崎は、MF橘田が足を痛めて後半15分に交代。その後のピンチをDF高井、途中出場のDF佐々木らが体を張って防ぐと、迎えた後半31分。左サイドを突破したエリソンが中へ折り返し、これをMF家長が押し込んで、リードを2点に広げた。
後半42分にミドルシュートで1点を返されたが、その後の相手の反撃をしのいだ。
4強入りで既にクラブの歴史を塗り替えていた川崎は記録を更新し、初の決勝進出。現地時間3日(日本時間4日)に初のアジア王者をかけて、アルアハリ(サウジアラビア)と対決する。