NEC川崎、前身のVリーグから3連覇目指す 沢田主将「全員が挑戦する気持ちを持って戦います」

2025年5月2日(金)9時20分 スポーツ報知

NEC川崎の佐藤淑乃

 バレーボールの国内最高峰「大同生命SVリーグ」の初代王座を懸けた男女のチャンピオンシップ決勝が始まる。東京・有明アリーナで実施される女子は2日が第1戦となり、レギュラーシーズン(RS)1位の大阪Mと2位のNEC川崎が対戦。昨季Vリーグ決勝と同じカードで、NEC川崎は前身のVリーグからの3連覇を目指す。男子決勝は第1戦が3日に有明アリーナ、第2戦以降は5〜6日に千葉・ららアリーナ東京ベイで開催。RS2位のサントリーと4位の愛知が初代王者を争う。2戦先勝方式で行われ2戦で決着した場合、3戦目は行われない。

 Vリーグ2連覇のNEC川崎は「挑戦者」として決戦に臨む。主将のセッター・沢田は「チームとして成長し続けたい。主将としてチームが勝つことが全てだし、全員が挑戦する気持ちを持って戦います」と誓う。

 昨季の2連覇をけん引したエースの古賀紗理那さん(28)が引退し、リベロで主将の小島満菜美(30)が海外に移籍。大黒柱が抜けたが、2季ぶりに現役復帰した沢田主将は「つながり」を大切に、今季のチーム作りをしてきた。第2セット後のハーフタイムもロッカールームで選手だけで話し合う場を設け、「お互いを知ることで、プレーでも、人を生かすプレーができるようになった。メンバーが入れ替わっても、レッドロケッツの良さは変わらない」と実感を込めた。

 チームの持ち味はRSで日本人最多895得点の佐藤を軸にした高い攻撃力だ。「アタッカーはしっかり打ち切れる選手が多くいるし、その強みを生かすためにチームとしては1本目、2本目の(パスの)精度を高くやっていこうと、常に話しています」。RS44試合でのアタック決定率は、14チーム中1位(40%)を誇った。

 日本一を争う大阪MはRSで37勝を挙げ、首位を独走した。沢田も「全員がハードワークをする印象で、私たちも学ぶことが多いチーム。特に林選手は守備の後に相手アタッカーの動きを見てブロックフォローに入ったり。各選手の細かいプレーの精度が高い」と警戒する。一筋縄ではいかない強敵との決戦へ、いざ勝負だ。(宮下 京香)

 ◆女子決勝展望 昨季Vリーグ決勝と同じ顔合わせ。レギュラーラウンド1位ながら昨季決勝で敗れた大阪Mは、雪辱を期す。大阪Mは得点源の蓑輪、田中、攻守の軸・林を中心に隙のないバレーを展開。RSで37勝し2位のNEC川崎に7勝差をつけた。直接対決では3勝1敗と勝ち越した。NEC川崎は23歳のエース・佐藤、ブラジル代表のL・ダ・シルバを軸に高い攻撃力で強敵を打ち砕く。

 ◆大同生命SVリーグ 昨年10月に開幕したバレーボールの国内リーグ。「S」は「Strong(強く)」「Spread(広く)」「Society(社会)」などの意。前身のVリーグがSVと2部のVに分かれ、SVは5項目のSVライセンスを保有するクラブが参戦(今季は男子10、女子14)。2027年までに完全プロリーグ化、30年に世界最高峰リーグを目指す。今季はレギュラーシーズンで各チームが44試合を行い、上位(男子6、女子8)が進むチャンピオンシップ(CS)で王者を決める。

スポーツ報知

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