大卒も学生相撲未経験の行徳「一緒に高み目指して...」 同学年の浦山、花岡と同じ幕下付け出し 新弟子検査
2025年5月2日(金)16時22分 スポーツニッポン
大相撲夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が2日、東京・両国国技館で行われ、受検者14人全員が身長1メートル67以上、体重67キロ以上の体格基準をクリアした。
拓大出身で幕下最下位格付け出し資格を持つ行徳康祐(22=玉ノ井部屋)は「YouTubeとかで検査の内容を見ていた(笑い)。いよいよ自分がデビューするんだなという感じ」と語った。身長1メートル78、体重143キロのがっちりした体つきで、幕下最下位格付け出し資格を持つ浦山秀誠(22=音羽山部屋)、花岡真生(22=境川部屋)とは同学年。「一緒に高みを目指して頑張れたらなと思っている」と力を込めた。
大卒だが、学生相撲の経験がない異色の経歴の持ち主だ。「何も用事がないときは、ほぼ毎日行っていた」と母校の東京・足立新田高でコーチを務めながら、稽古を積んだ。「足立新田高校の環境が良かった。いい先生に巡り会えたのと、高校生といってもみんな強いので」と着実に自力をつけて昨年の国民スポーツ大会成年個人3位となり、幕下最下位格付け出し資格を得た。
しこ名については「本名のままいきます」と明かした。入門してから昨日で一カ月。初めての集団生活を送っており、「ちょっとずつ慣れてきました」と笑みをこぼした。
◇行徳 康祐(ぎょうとく・こうすけ)2002年(平14)10月22日生まれ、東京都足立区出身の22歳。小1から相撲を始め、中3まで文京針ケ谷相撲クラブ。足立新田高—拓大政経学部卒。昨年10月の国民スポーツ大会で個人3位。12月の全日本選手権は優勝した池田俊に敗れ16強。1メートル78、体重143キロ。得意は左四つ、押し。家族は父と兄。血液型A。趣味は「相撲」。