【東洋太平洋フライ級タイトルマッチ】飯村がドミンゴに雪辱して初防衛 3―0の判定勝ち

2025年5月3日(土)22時6分 スポーツニッポン

 ◇プロボクシング東洋太平洋フライ級タイトルマッチ12回戦 飯村樹輝弥《判定》エスネス・ドミンゴ(2025年5月3日 東京・後楽園ホール)

 王者・飯村樹輝弥(27=角海老宝石)が、同級1位エスネス・ドミンゴ(26=フィリピン)を3—0(117—111が2人、115—113)の判定で破り、初防衛に成功した。中盤までは一進一退の攻防が続いたが、終盤に動きが落ちたドミンゴを飯村が押し込み、快勝した。

 「チャンピオンとしてリングに上がったが、プロで唯一の黒星を喫した相手なので、挑戦するつもりでやってきた」。王座獲得時とは違う感慨でベルトを巻いた飯村は、解放された笑顔を浮かべて、リング上で第一声を上げた。相手が前に出てくる前半はパンチを空振りさせ、動きが止まる後半に攻め込む作戦が、ぴったりと決まった。

 22年10月、ノンタイトル戦でドミンゴと対戦し、6回TKO負けを喫した。「あの敗戦が、すべてを変えてくれた」。ボクシングに対する姿勢から見直し、以後は集中して練習に取り組めるようになったという。昨年8月には長女・望杏(のあ)ちゃんも誕生し、雪辱戦に懸ける思いは、より強くなった。

 世界主要4団体を日本選手が占めるバンタム級同様、フライ級も日本選手が上位にひしめく。「この1戦に勝って先が見えてくると思っていた。世界は、話がいただけるなら、しっかり準備してやるのみ」。プロ唯一の黒星の呪縛から解き放たれ「止まっていた時計をやっと動かせる」と充実した表情で話した。

スポーツニッポン

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