【広島】新井貴浩監督「弱い姿を見せたら外す」出番のなかった小園海斗は「誰と戦っているのか見えない」
2025年5月4日(日)18時7分 スポーツ報知
4回2死満塁、ファビアンの追加点となる左前2点適時打で生還した玉村昇悟(手前)を迎える新井貴浩監督(左)ら(カメラ・渡辺 了文)
◆JERAセ・リーグ 広島9—4中日(4日・マツダスタジアム)
広島が連勝で3カードぶりに勝ち越した。0—2で迎えた4回に一挙7点。逆転勝ちで勝率を5割に戻し、3位に浮上した。4回は今季初の3番に入ったファビアンが先頭で右中間二塁打を放って突破口を開き、末包が右前適時打。今季初スタメンの山足が左前への同点打で移籍後初安打、初打点を記録した。投手の玉村が勝ち越し2点打を放つと、打者一巡。ファビアンと末包が連続適時打を放った。
不振の小園は今季初のベンチ。昨季も全試合に先発出場したが、23年8月22日から続いていた連続スタメンは203試合、連続出場も241試合で止まった。
以下は新井貴浩監督の試合後の主な一問一答
(テレビ中継のインタビューで)
—4回の攻撃は
「非常にいい攻撃だったと思います。スエ(末包)もよく打ちましたけど、大きかったのは山足の同点タイムリー。あれで、みんなちょっと楽になったと思います。初スタメンだったけど、いい仕事をしてくれたと思います」
—今季初の3番・ファビアン選手も的中
「ファビアンも状態がすごくいいし、対応してきていますし。クリーンアップが打つと、点が入りますね。スエにしてもファビにしてもサク(坂倉)にしても、いい打撃でした」
—7回に代打・野間が2点打
「頼りになりますね。さすが野間さんですね」
—玉村は今季初勝利
「そこも良かったですね。今までいい投球をしても、なかなか勝ちを付けてあげられなかったので。きょうは野手もなんとか勝ちをつけてあげたいと思っていたと思いますし。ローテーションの投手で、タマだけ勝ちがなかった。ついてよかったと思います」
(囲み取材で)
—ファビアンが4回先頭で全力疾走、ヘッドスライディングで二塁打。火を付けた
「そうやね。試合に出るたびに対応してくれていると思います」
—小園に代えて三塁で起用した山足も活躍
「山足は初スタメンで緊張したと思うけど、いままでも大事なところ、代打バントとか、しびれる場面で一発で全部決めてくれているので。タイミングがあったら使ってあげたいと、ずっと思っていた。一、三塁からの同点タイムリー。あの同点タイムリーが、みんなを楽にしてくれたと思います。本当にいい仕事をしてくれました」
—守備や走塁が武器だが
「打撃も体の力あるからね。打撃練習を見ていても、しっかりセンターから逆方向に打っているし。淡々とやっているけど、自分のやるべきことが分かる、頭の偉い選手、クレバーな選手」
—小園を外した。打撃の状態が悪いからか
「打撃の状態というか、本来なら、まだ若いし、調子悪いからとか休養とか、そういうので外れる選手じゃないんだけどね。ちょっとここ最近、グラウンドで弱い姿が見受けられるので。だから今日は外しました。それは、事前に言っているから。キャンプの一番最初の全員ミーティングで『弱い姿を見せたら外すよ』と、全選手に言っているので」
—弱い姿とは、表情や仕草
「グラウンドに出たら、戦う対象は相手だから。誰と戦っているのか見えないから、だから外した」
—2軍戦で秋山とドラフト1位・佐々木が実戦に復帰
「そこは段階を追ってね、徐々にだと思う。段階を追って。まだ出たばかりだから」