巨人・戸郷翔征 敗戦投手もファンの大歓声に感謝「凄い感動した」 阿部監督も「次は勝てると思うよ」
2025年5月5日(月)21時52分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人1—10阪神(2025年5月5日 東京D)
巨人の戸郷翔征投手(25)が5日に出場選手登録され、同日の阪神戦(東京D)で今季4度目の先発登板。先制してもらった直後の4回に森下の一発で追いつかれると、6回に勝ち越しを許して6回5安打3失点(自責2)で降板し、昨年9月19日のDeNA戦(東京D)以来228日ぶりとなる今季初勝利を逃してチームワーストタイの今季3敗目を喫した。
戸郷は試合後、「チームを勝たせられなかったっていうところに関しては良くなかったですけど」と前置きしたうえで「先制点を取ってもらったなかで挑んだ試合だったんでね。もう少し森下の打席だったり、なんでしょう、中野さんの打席はもうちょっと、なんとも言えないですけど、もう少し引くところと押すところ、押すことは凄いできたんで、引くところをね。そこの重要性っていうのは感じましたし、やっぱり一発で10対1ってね、流れが変わっちゃったっていうことは反省して、次にまた挑みたいなと思います」と語った。
今季4試合目で初めて、昨季までの相棒・大城卓三捕手(32)とトゴタクバッテリーを組んだ。敗戦投手にはなったものの、過去3戦で1球もなかった150キロ超えを連発。最速で152キロをマークするなど直球で押す場面が多かった。
「データうんぬんよりは自分のことを最優先にして、僕のなかでそんなに腕も体も振らなかったですし。そのなかでやっぱあの球速が出たっていうのは、体を振ってもいいことはなかったっていうことは、今までの数試合、打たれた試合っていうのもそうだったんでね。いい反省ができましたし、多少いいものが出たんじゃないかなと思いますし、ある程度真っすぐでもフォークでも三振が取れたんでね」
手応えを感じたマウンドでもあったが、「1ついい材料がありましたけど、やっぱりチームが勝たないことにはあんまりいい気持ちもしないですし、中継ぎの相手バタバタっていきましたけど、ああいう流れっていうのもやっぱり先発がいい流れを作っとけばないかもしれないですし、ちょっとまたそこは考えながらやっていきたいなと思います」と反省も口にした。
次戦以降への手応えについては「だいぶあったんじゃないですかね。真っすぐがあれだけ強いと、体の振り以上のものが出てると、やっぱりバッターも錯覚すると思いますし、いいバッターが今日多かったんでね。そのなかでちょっと他の失点というのはあんまり良くはなかったですけど、森下の前までは良かったんでね。1つは勉強にもなりましたし、また新たなスタートが切れたかなと思うんですけど」と戸郷。
阿部慎之助監督(46)からは「良かったんじゃないかって、次につながるような投球になったと思うから次は勝てると思うよっていう話はされました」という。
また、直球の質に関しては「戻ってるっていう表現が正しいか分かんないんですけど。また新しい、なんでしょう、出力の出し方というか、いい体の使い方ができたと思うんで。もちろん勝ちたかったですけどね。いい流れでいけたことには間違いないんでね。次の試合、凄い楽しみだなと思います」。
本拠・東京ドームで、多くの巨人ファンの前で投げることができるのは格別な瞬間でもある。
「やっぱり東京ドームで投げる喜びっていうのも感じましたし。最初の歓声のもらい方っていうのも凄い感動したんでね、やっぱりここで投げる喜びも改めて感じましたし、今までは当たり前ではないですけどね。1試合こなすことが重要なことって思ってましたけど、また新しい経験もできましたし、やっぱり東京ドームで投げる喜びっていうのをまた感じれたので、そこは凄い良かったかなと思います」とファンの後押しにも深く感謝していた。