「正直、今でもちょっと緊張」キム・ヘソン初安打で“頭ポンポン”の大谷に感謝「馴染む上で大きな助け」
2025年5月6日(火)11時58分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース7—4マーリンズ(2025年5月5日 マイアミ)
ドジャースの金慧成(キム・ヘソン)内野手(26)が5日(日本時間6日)、敵地でのマーリンズ戦で「9番・二塁」でメジャー初の先発出場。初安打を含む2安打1打点の活躍でチームの勝利に貢献した。
メジャー初打席となった3回の第1打席こそ右飛だったが、3—0で迎えた5回の第2打席、先頭で相手先発・アルカンタラの外角直球を捉え、左前に運んで待望の「H」ランプを灯した。メジャー初ヒットにベンチのチームメートらも笑顔で拍手。記念のボールも戻された。
さらに大谷の打席で2試合連続となる二盗にも成功。これで無死二塁と好機を広げると、大谷が9号弾丸アーチを右翼へ運び、生還。ベンチに戻ると、2ランを放った大谷にヘルメットを抱えられ、頭をポンポンされ手荒い祝福を受けて笑みを見せた。
6回2死一、二塁の好機では相手2番手・フィリップスのチェンジアップに上手くバットを合わせ、左翼へポトリと落ちる適時打で二塁走者・パヘスが生還。メジャー初打点を挙げた。
試合後、キム・ヘソンは「最初のヒットを打ててとても嬉しかったです。しかも、翔平がすごく喜んでくれて、自分のホームランじゃなくても、僕のヒットに対して祝福してくれたんです。本当に光栄でした」と“頭ポンポン”で祝福してくれた大谷に感謝した。
大谷とはオフの間から同じ場所で練習するなどともに汗を流した。関係性について「正直、今でもちょっと緊張します。だって彼は本当に大スターですから」と本音をポロリ。「でも、いつも向こうから話しかけてくれるんです。質問もしてくれるし、会話もしてくれる。そういうことが、自分がここに馴染む上で大きな助けになっています」と大谷の人間性にも頭を下げた。
2安打1打点1盗塁のこの日の活躍には「今日は自分にとって初めての先発出場でした。でも、前から言っていたように、チームに貢献したいという気持ちが常にありました。そして今日は実際にチームに貢献することができたので、本当にうれしいです」と満足顔。「3Aでは打撃コーチたちと一緒に一生懸命取り組んできました。たくさんの試合に出て、打席もたくさん重ねてきました。もちろん、まだまだ成長しないといけない部分はありますが、今日は運よく結果が出てくれました」とうなずいた。
現在は右足首を痛め、負傷者リスト(IL)入りしたエドマンの“代役”という立場。今後どれだけ出場機会があるか分からない中で、どうアピールするかについては「自分がやってきたことをブレずに継続していくこと。それが自分にとっての順応や適応につながって、ここに居続けることができると思っています」と力強く語った。