メッツ・千賀滉大 制球に苦しみながらも6回2安打無失点で勝利投手の権利を得て降板

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　◇ナ・リーグ　メッツ—ダイヤモンドバックス（2025年5月7日　フェニックス）

　メッツの千賀滉大投手（32）が7日（日本時間8日）、敵地でのダイヤモンドバックス戦に先発。6回で89球を投げ、2安打無失点、4三振、5四球と踏ん張り、勝利投手の権利を得て降板した。

　立ち上がりから制球に苦しんだ。初回、いきなり先頭のキャロルに四球。1死後、そのキャロルが二盗を試みたが、捕手トーレンスがキッチリ刺した。3番・スミスにも四球を与えたが、続くネーラーを一ゴロに抑えて無失点で切り抜けた。

　2回も先頭の5番・スアレスに四球を与え、1死後、7番・トーマスには左中間を破られた。だが、中堅・テーラー→遊撃・リンドア→捕手・トーレンスと文句なしの中継プレーで一走・スアレスを本塁で刺した。なおも2死二塁から暴投で三進を許したが、最後は8番・タワを空振り三振に斬って、またも得点を許さなかった。

　3回は2者連続四球で無死一、二塁とされたが、続く2番・ペルドモのバントを処理した捕手・トーレンスが二走を三塁で刺して1死。続くスミスを二ゴロ併殺に斬って、この回も無失点で終えた。

　4回、5回はいずれも3者凡退。6回には先頭・キャロルの一塁線への打球を一塁・アロンソが横っ飛びで好捕したが、千賀が一塁ベースカバーに入らず、内野安打にしてしまった。それでも後続を3人で抑えて、またも無失点。バックにも助けられ、何とか6回を無失点で投げきった。これで防御率も1・16となった。

　打線は0—0の6回にソトの中越え6号ソロで先制。7回にはアクーニャの中前適時打とアクニールの右中間適時三塁打で2点を追加。千賀は3点の援護をもらってマウンドを降りた。

　前回登板となった1日（同2日）の同じダイヤモンドバックス戦では、チーム内で流行しているウイルスに感染し、試合前に点滴を打って強行登板。体調不良の中での投球は4回5安打1失点と踏ん張ったが、今季2敗目を喫した。この日はリベンジを期しての登板でもあった。