巨人・坂本勇人 試合前に岡本和真と連絡も内容は「プライベートなんで、すみません」 2人の秘密に
2025年5月7日(水)22時12分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人6—4阪神(2025年5月7日 東京D)
打撃不振により2軍調整が続いていた巨人の坂本勇人内野手(36)が7日、23日ぶりに出場選手登録され、同日の阪神戦(東京D)で「7番・三塁」に入って即先発出場。復帰初戦でいきなり決勝の適時二塁打を放った。
坂本はプロ19年目を迎えた今季も3月28日のヤクルト戦(東京D)で「6番・三塁」に入って開幕スタメン。だが、11試合に出場して打率.129(31打数4安打)、0本塁打、2打点と打撃不振に苦しんだ。4月15日に自らの志願もあって出場選手登録抹消。無期限で2軍再調整していた。
しかし、前日6日に緊急事態がチームを襲う。阪神戦(東京D)の初回一塁守備で岡本和真内野手(28)が打者走者の中野と交錯して負傷交代。主砲が長期離脱を余儀なくされたことでこの日、坂本が緊急昇格となった。
すると、2—2で迎えた4回に1、2軍戦通じて今季初長打となる左翼線への勝ち越し二塁打を放つと、これがチームの決勝点。待たせたG党と、岡本に捧げる執念の一打だった。
お立ち台に上がったあと、囲み取材にも応じた坂本は「まあ、和真がケガしたって聞いて、昨日あるかなって思ってたんで」と呼ばれることは想定していたことを明かし、特別な緊張感があったかどうかについて聞かれると、「まあ、試合では緊張するんで特別したとかはないです」とサラリと口にした。
2軍生活については「純粋に野球がうまくなりたいなと思ってトレーニングだったりやってましたし、うん」とし、「まだまだですけど、こうやってちょっとずつチームに貢献できたらいいなと思います」と語った。
チームにとっても、ファンにとっても、坂本本人にとっても待望の一打だ。
それでも、スライダーに泳ぎながら左翼線へ落とした一打に「まあ、飛んだコース良かったんでね。結果的にああやって点も入りましたし、良かったんじゃないですか」と冷静そのもの。
また、岡本とは「今日ちょっとだけ連絡は取りました」としながらも、内容については「プライベートなんで、すみません」と華麗にかわした。
本拠・東京ドームでの阪神戦はここまで5戦5敗だったが、6戦目にして待望の初白星。
今後に向けては「いやもう、貢献できたらいいんで。何とか、どんな形でもいいので貢献できたらいいんで。和真いないんで、みんなで本当にカバーしてやらないと厳しい戦いになると思いますし、みんなそういう気持ちで戦っていると思いますし」と話していた。