【欧州CL】バルサ10季ぶりV夢散 土壇場追いつかれ延長で力突く 指揮官恨み節「審判の判定は全て...」
2025年5月7日(水)8時45分 スポーツニッポン
◇欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦 インテル・ミラノ(イタリア)4—3(2戦合計7—6)バルセロナ(スペイン)(2025年5月6日 イタリア・ミラノ ジュゼッペ・メアッツァ)
バルセロナは5度目の優勝を飾った14〜15年シーズン以来10季ぶりの欧州制覇を逃した。敵地でインテル・ミラノに延長3—4で敗れ、2戦合計6—7という死闘の末に敗退が決まった。
スペイン紙マルカによると、フリック監督は会見で「チームを誇りに思う。パフォーマンスには失望していない。敗れはしたが、来季また挑戦してファンをクラブを喜ばせたい」とコメント。インテルを「素晴らしいチームだ。守備もしっかりしているし、優秀なFW陣もそろっている」と称える一方、「審判についてはあまり語りたくないが、五分五分だった場合に審判が下した判定は全て彼ら(インテル)に有利なものだった」と恨み節も口にした。審判には自身の考えを伝えたという。
3—3だった第1戦と同じく2点を先行されたが、2点目はVARで判定が覆ったPKによるものだった。後半9分にDFガルシア、15分にはMFオルモのゴールで2—2(2戦合計5—5)と追いつき、43分にはFWラフィーニャが今季CL得点ランキング首位に並ぶ13点目を決めて3—2(合計6—5)と、2試合を通じて初めて先行。しかし、後半アディショナルタイムに追いつかれると、延長前半にインテルFWフラッテージに決勝弾を決められた。後半25分には17歳FWヤマルが倒されてPKかと思われたが、VARでペナルティーエリアの外と判定されてFKに変更されていた。
バルセロナは今季スペイン国王杯を制し、国内リーグは残り4節で首位。11日には勝ち点4差で2位のレアル・マドリードとの直接対決が控える。3冠は消滅したものの、ガルシアは「サッカーは非常に残酷だ」と嘆きながらも、「0—2からチームが見せた気迫は素晴らしかった。我々は若手中心のチームで、今季は素晴らしい1年だった。まだリーグでの戦いが残っている」と気持ちを切り替えていた。