巨人の「9」は捕手の番号、強肩強打の藤尾茂に最長16年間の吉田孝司…背番号物語
2025年5月8日(木)6時0分 スポーツ報知
藤尾茂
「9」は捕手の番号だ。強肩強打の藤尾茂が水原茂、川上哲治両監督のもと13年間背負い、V9時代に森昌彦とともに捕手を務めたのが吉田孝司。森の控えだった吉田は65年に入団した時は「49」だったが69年から「9」になり、森が引退した74年からは正捕手に。この番号を最長の16年間つけている。
近鉄からトレードで加入した有田修三の4年を経て、村田真一が91年から。滝川高から81年のドラフト5位で入団した村田。右肩の手術を受けるなど、2軍生活が続いた。高卒同期入団で、「54」の槙原寛己、「55」の吉村禎章が早々に若い番号に昇格していく中、村田は「56」のままだった。正捕手を争うライバルは多かったが、リーグ優勝を果たした90年、84試合に出場しベストナインに選ばれた。
そのオフに球団から背番号変更を告げられる。「少し若い番号になるのかなと思っていた。そしたら何と、天下のジャイアンツの1ケタの番号。長嶋さんや王さんと一緒なんやから。そりゃあ、うれしかった」と振り返っている。