「井上尚弥に勝てる」2度キャンセルのグッドマンが猛アピール...地元豪州で5・14ノンタイトル戦
2025年5月9日(金)17時22分 J-CASTニュース
米ボクシング専門メディア「ザ・リング」(ウェブ版)が2025年5月8日、IBF世界スーパーバンタム級1位サム・グッドマン(オーストラリア、26)のインタビュー記事を公開した。
井上戦を2度キャンセルで白紙に
グッドマンは、24年12月24日にIBFの指名挑戦者として井上に挑戦する予定だったが、試合直前の練習中に左目上をカットし、試合は1か月後の1月24日に延期となった。
ところが、年が明けた25年1月11日に再び練習中に左目上を負傷し、グッドマン陣営は井上への挑戦を辞退。これにより、WBO世界スーパーバンタム級11位のキム・イェジョン(韓国、32)が代役に抜擢され、井上に挑戦した。
練習中のアクシデントとはいえ、2度も井上との試合をキャンセルしたグッドマン。井上戦への意欲は衰えていないようで、5日に行われた井上の防衛戦もチェックしたという。
試合は、米ラスベガスで行われ、WBA世界スーパーバンタム級1位のラモン・カルデナス(米国、29)を相手に8回TKO勝利を飾った。2回に左フックでダウンを喫したものの、その後、冷静に試合を運び、ランキング1位を圧倒した。
グッドマンは、「ザ・リング」のインタビューに対して、井上戦の感想を次のように語ったという。
「井上は偉大なファイターであることをあらためて証明した」
「最初の2ラウンドはカルデナスにとってとてもいいラウンドだったと思う。しかし、ダウンを奪ったことで、彼は左フックを狙いすぎた。ダウンは誰にでも起こりえることだ。無敵のファイターなんていないし、それは井上も同じ。一発だけでなく、そこに至るまでの積み重ねやノックダウンのお膳立てが大事だ。印象的だったのは、井上がダウンした後に立ち上がり、非常にスマートに戦い始めて試合に勝ったことだ」
そして、「彼は偉大なファイターであることをあらためて証明した」と指摘し、「井上に勝てるか?」との質問に「もちろん勝てる」と豪語したという。
井上戦を必死にアピールするグッドマンだが、現時点で井上のスケジュールにその名はない。
井上は9月14日にWBA世界スーパーバンタム級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、30)との対戦が内定しており、年末には1階級上のWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国、28)との対戦を計画している。
26年には再び階級をスーパーバンタム級に戻し、現在1階級下のWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T、27)との対戦が見込まれる。
世界王者らとの対戦が次々と計画される中、無冠の指名挑戦者グッドマンに、いつチャンスが訪れるのか。グッドマンは、5月14日に地元オーストラリアでノンタイトル戦を予定している。