落合博満氏 持論、トルピードバットは「オモチャ振っているような感じ」
2025年5月9日(金)20時0分 スポーツニッポン
現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(71)が9日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。今季、球界に新たに登場した「トルピードバット」に実際に触れて感触を確かめた。
今回はTBS、長年愛用するミズノからトルピードバットを借りた落合氏。じっくりと感触を確かめた。
現役時代に使用していた落合モデルのバットとトルピードバットを振り比べてみた。
自身モデルのバットは「重たい」。
TBSから借りた米国製のトルピードバットは「何かオモチャ振っているような感じ」と表現。その意味を問われると「バランス的に(重心が)手元に方にあるから、重さを感じないんだよな。相当軽く感じる」と、振りやすいバットであると説明した。
ただし、
「わざわざ詰まらすといったら(芯の位置が手元にあることで)難しい作業になると思うけどね。普通に(従来のバットのように)芯に当たったら)逆にボールが飛ばなくなっちゃうよ。(従来のバットなら詰まる部分にボールを)当てるんだったら、すごい技術だよ。技術が必要だと思うよ。わざわざ詰まらすということは」
インタビュア2号から、トルピードバットが普及すると打ち方も変わってくるのか?と質問されると
「多少、手元で打つような感じになってくるんじゃないのかな。そこまでの技術っていうのは、相当な時間をかけないと無理だと思うよ」
バットコントロールの難しさ、新たな打撃技術が必要になることを強調した。
続いて、ミズノ社製のトルピードバットを振った落合氏は「(米国製と)多少、形は違うな。(米国製と比べ先端方向に向かって)なめらかに細くしていってる感じ。
でも重さは感じないな。相当、重たいバットを作っても対応しきれるかもわかんないな。好みの問題だけどな」と。
自身のバット選びに関しては「オレは遠心力を使って打つほうだから、先に重心がないとだめなタイプ。(このバットは)昔の1番、2番(打者)が使っていた、タイ・カップ式でグリップの太い、福本(豊)さんなんかが、使っていたようなバット。それにちょっと形が似ている。(先の部分が)細くなかったらね。どっちかというと、このミズノのバットは、それに近い形なのかな。アメリカの選手が使っているバットと比べると」
2本を手に比べて「あとは使う人(選手)の好み」。最終結論は使用する選手の好みとした。