1日早い母の日 J1初ゴールをプレゼント 横浜FCのFW室井彗佑「明日も感謝を伝えたい」
2025年5月10日(土)18時37分 スポーツ報知
◆明治安田 J1リーグ▽第16節 横浜FC1—0福岡(10日・ニッパツ)
横浜FCはFW室井彗佑(25)のJ1初先発初ゴールで奪った1点を守り切り、6試合ぶりの勝利を挙げた。0—0で迎えた後半14分、ゴール前のこぼれ球に室井が反応し、左足で押し込んだ。一度はオフサイドと判定されたが、VARの末にゴールが認められ「結果を出せてよかった」とはにかんだ笑顔を見せた。
前橋育英高、東洋大を経て22年にJ2大宮でプロ入りし、24年に横浜FCに加入した室井。今季が初のJ1で「パスのスピードや強度が違う」とJ2との差にも苦しみ、出場機会をつかむまでに時間を要した。しかし前節3日の東京V戦で途中出場してJ1デビューを果たすと、初先発でチームの勝利に結果で貢献した。
四方田修平監督は、室井の特長や性格について「持ち味はスピードと得点感覚。その良さをなかなか出せないところが、もったいないところでもある。性格はおとなしく、自分を表に出すのが得意ではない」と説明。一方、ここ数週間は練習でコンスタントに力を発揮できるようになっていたことで、先発抜てきに踏み切った。そして起用に応えたアタッカーに「いいところもたくさんあるので、サッカーの世界で一皮むけて欲しいなと。こういう活躍を機に、何か変化があればいい」とさらなる期待をかけた。また室井も指揮官の言葉を伝え聞き「一皮むけたいっす」とうなずいた。
『母の日』(11日)の前日だったこの日は、スタンドには母が観戦に訪れていたという室井。「今日も見に来ていたので、ゴールを決められてよかった。明日も感謝を伝えたいです」。J1デビュー&初ゴールで勝利に貢献したヒーローは、照れくさそうに母への思いを明かしていた。