長沢徹監督「強度だけは絶対に負けないと全員言っていた」 J2大宮、仙台に3―0 2位に浮上

2025年5月10日(土)18時47分 スポーツ報知

J2大宮の長沢徹監督

◆明治安田J2リーグ▽第15節 大宮—仙台(10日・NACK5スタジアム大宮)

 試合前まで3位の大宮と2位の仙台との上位対決は、大宮が3—0で仙台を下した。

 大宮は立ち上がりはセットプレーでピンチを迎えたが体を張った守備で無失点に抑えると、前半16分にチャンスを生かす。DFラインからのロングボールに、3バック左のDF下口が最前線まで駆け上がってこのボールの競り合いを制すと、この流れからパスがつながり、ゴール前で下口の落としをMF小島が左足シュート。GKにはじかれて右ポストに当たったが、こぼれ球をFWファビアン・ゴンザレスが右足で押し込んで先制した。

 さらに前半31分には、ゴール前のこぼれ球に反応したFW豊川が豪快な右足シュートを突き刺して貴重な追加点を奪った。

 後半も相手の猛攻をDF市原を中心とした守備陣が体を張った守備で耐えると、後半31分に大宮のMF谷内田がゴール前で右足シュートをゴール右へ冷静に流し込んで3点目を奪った。

 このまま大宮が3—0で勝利。前節で首位の千葉に2—1で勝利したのに続き、今節の上位対決も制して、2位に浮上した。

 試合後会見の冒頭で、長沢徹監督は「1万1000人以上のサポーターの方が集まってくれて、笑って帰って頂けるのでほっとしています。ありがとうございました」と、まずは感謝の言葉を伝えた。

 試合については「最終的なスコアは3—0でしたが、序盤コーナーキックが続く展開であそこで先に取られたらまた別の展開になっていたでしょうし、ターニングポイントとしては、あそこを良く耐えたというか、しっかりオーガナイズして、ディフェンス出来たことがポイントだったかなと。点差ほどのゲームではなく、どっちに転がってもおかしくないと思いますが、選手は強度だけは絶対に負けないとロッカーから出ていく時もハーフタイムの時もずっと全員言っていたので、そこのプライドはあったんだなと感じたゲームでした」と振り返った。

 中3日以内での5連戦を連勝で締めくくり、15試合を終えて9勝3分け3敗で2位と着実に成長を続ける。指揮官は「安定した力を出せるかどうかはこの中盤戦が鍵になる」と気を引き締めながら、「強度だけは譲らないという彼らの信念みたいなものは一歩ずつですけど前進していると思います。やることはしっかりやれているかなと。本当に強いチームは出来ないことを夢見るのではなく、出来ることをしっかりやり切るということが僕の中では大前提なので。そういう意味では、自分たちが出来ることをしっかりまずやってから色々なことを考えようという部分に関しては、やられちゃったりもしているけど、割とそこはしっかりやるので。負けたから出来ないではなく、そこの姿勢の部分は絶対に譲らないと選手も言い切っているので。そこの点に関してはボールをひたむきに追うこととか、イーブンの状態のボールを絶対に足を止めないとか、そういう点に関しては一歩ずつですけど前進していると思います」とうなずいた。

スポーツ報知

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