元阪神“代打の神様” 引退試合で相手のガチぶりぶっちゃけ「初球がアウトローのビシバシやった」

2025年5月10日(土)19時21分 スポーツニッポン

 元阪神の関本賢太郎氏(46)が、10日放送のフジテレビ系「ジャンクSPORTS」(土曜後5・00)に出演し、現役最終打席の思い出を語った。

 この日のテーマはずばり「爆笑!戦力外通告」。現役時代は阪神一筋で、“代打の神様”と称えられた関本氏も、15年に引退。同年のシーズン終盤に引退試合を行った。相手は広島だった。

 これまで数々の選手たちが球界に別れを告げる瞬間を見てきた関本氏。「数々の先輩の引退試合を見ていたら、何となくベンチで見ていると、忖度があるんですよ。ちょっと打ちやすいボールが来たり、見ていたから」。それだけに、「僕も打席に立ったら、打ちやすいボールが来るんであろうと思っていたんですよ」と高をくくっていたという。

 ところが、マウンドにはメジャー帰りの大投手がいた。「涙をこらえながら打席に向かった時に、ピッチャーが黒田(博樹)さんだったんですよ。先輩ですよ。僕よりプロ野球のことをよく知っているし、メジャーから帰ってきたばっかりのころの黒田さんやったから、まあ打たせてくれるんやろなと思ってたんですよ」。その期待は、初球から崩れ去った。「初球がアウトローのビシバシやったんですよ!ストレートでアウトロー、ビシバシ」。ひな壇からは大きな笑いが起こった。

 黒田氏の厳しい投球は、その後も続いたという。「次こそは真ん中来ると思って。真ん中きた〜!と思って振りにいったら、フォークですよ?聞いてへん、聞いてへん。2球で追い込まれた」。3球目はストライクゾーンから逃げるスライダー。必死でバットを止めた。

 ヒヤリとしたのは、4球目だという。「4球目、アウトロー、バーンといったんですよ。手が出んかったんですよ。しまった、三振や…と思ったら、審判がボール!って言ったんですよ」。すると、「(捕手の)石原が“ええっ!?”って言ったんですよ」。球審による温情と感じた関本氏は「審判の方に、足(元の土)をならしながら、“ありがとうございます”って言ったら、“おうっ!”って言ってました」と打ち明け、「審判の方も引退だと分かっているから。カープのバッテリーだけが分かってないんです」と笑わせた。

 結局、最後に再びフォークを振らされ、投ゴロ。「せめてファーストにヘッドスライディングでもしようと思ったんだけど、3歩目走ったくらいで(一塁に)ボールが行ってる」。ガチすぎるバッテリーの前に、全てのもくろみが崩れたといい、引退試合は残念な形で幕を閉じたことを明かした。

スポーツニッポン

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