履正社が3年ぶり4強進出 江藤「お父さんのために」天国の父に初完封届けた
2025年5月10日(土)20時0分 スポーツニッポン
◇高校野球春季大阪大会 準々決勝 履正社4-0東大阪大柏原(2025年5月10日 GOSANDO南港)
履正社が東大阪大柏原を4—0で制し、22年以来の準決勝進出を決めた。
最速145キロ右腕の江藤幸大(3年)が126球9奪三振で初完封を飾り、勝利を呼び込んだ。「いい経験になった。ボールが浮き気味だったけど、途中で修正できた」と振り返った。
「お父さんのために」という特別な思いで背番号1を背負っていた。昨年8月に父・雄(つよし)さんが40歳で急死した。そこから父、そして1人で育ててくれている母のためにもこの冬、練習に一生懸命取り組み大きく成長した。
体重も6キロ近く増加し、球速も約5キロ伸ばして初めての背番号1をつかんだ。多田晃監督は「ピッチャー陣の中で1番成長したのが江藤だった。春のオープン戦や練習試合でも1番抑えてくれた。自信もついて、気持ち的にも前向きに投げられていると思う」と称えた。
昨年の秋季大阪大会で優勝。2季連続優勝へ、江藤は「春も優勝する気持ちでやっているので、優勝できるように」と力を込めた。