巨人・阿部監督「尚輝しか打てない...もう一回打ってって言われても打てないんじゃないかな」と絶賛
2025年5月16日(金)21時52分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人4—2中日(2025年5月16日 東京D)
今季最長の連敗を4で止め、借金生活突入を阻止した巨人の阿部慎之助監督(46)はさすがにホッとした表情だった。
1—2で迎えた8回2死からここまで本塁打のなかった3番・吉川尚輝内野手(30)があまりに劇的な逆転&決勝の1号3ラン。
主砲・岡本和真内野手(28)が負傷離脱したあとの重圧を一身に背負っていた男の一発がチームを救い、指揮官は「スロー(映像)見たら凄いボール打ってたんで、うん。尚輝しか打てないんじゃないかなっていうね。もう一回打ってって言われても多分打てないんじゃないですか?それぐらいうまく打ったと思います」と笑顔で称えた。
4回には増田陸が先制の2号ソロ。打撃好調を維持しているが、阿部監督は「それよりもね、必死さが伝わってきますし。ミスをしてもそれを承知でね、こっちは使ってるんで。今のところね、頑張ってくれてるんで。少しでも長く続けてほしいなと思います」と本塁打したという結果よりも、野球人生を懸けて必死に毎日を戦っている24歳の背中に目尻を下げた。
先発マウンドに上がった赤星は1—0で迎えた6回、上林に同点ソロを浴びて勝利投手にはなれなかったが、6回5安打1失点とこの日も好投。
「一発打たれちゃったんですけど、その前にボールボールってなった時にもう一回気持ち切り替えたりだとか、そういう間(ま)っていうのをね、打たれたからこそ学んでほしいなってのは思いました」とこちらにも優しい眼差しを送った阿部監督。
連敗を4で止め、明日以降に向けて「5割になってね、みんなで仕切り直しで頑張っていこうって言ったんでね。それはずっと同じですけど、明日も何とか勝てるように頑張ります」と巻き返しを誓った。