新潟MF星雄次 光る技術で真向勝負 高い位置から速攻狙う岡山をパスワークで上回る

2025年5月16日(金)7時2分 スポーツニッポン

 リーグ戦19位からの巻き返しを目指すJ1新潟は、18日にアウェーでの岡山戦で3試合ぶりの白星を狙う。MF星雄次(32)は高い位置でボールを奪って速攻を狙ってくる相手に対して、持ち前の技術を生かしたパスワークで真っ向勝負することを宣言。ボールを持つことで、試合終盤の戦いも有利に運ぶつもりだ。

 前線からのプレスと球際の強さ、今季の新潟のスタイルはハードワークに焦点が当たっている。それでも星は、これまで築き上げてきた高い技術力を土台とするパスワークが最大の武器であると断言する。「間違いなく技術が強み。そこを発揮しないと勝てないので、前面に出せるようにやっていきたい」と岡山戦を見据えた。

 岡山の1試合平均のボール保持率は43・7%とリーグ最下位。パス数も最少で、ショートカウンター数はリーグ4位と、高い位置で相手からボールを奪って攻める戦術を、初昇格のJ1でも徹底している。

 新潟は今季、ロングパスの比率が現在10・6%と昨季の8・5%から上昇。一発で裏を取るパスも増えているが「ボールを持っている時は、いいリズムでやれている」と星。昨季までと同様、プレスに来る相手はパスワークでかわし「はがしてゴールに向かっていくプレーが増えればいい」と見据える。

 今季はボランチの守備範囲が広く、縦だけではなく横への動きも増えている。1—1で引き分けた前節の浦和戦では、体力自慢の星も珍しく足がつって途中交代。「鍛え直します」と冗談を言いつつ「終盤になると疲労感が出てきてスライドが間に合わないのはある」と言い、ボランチの負担の大きさはチームが抱える課題の一つとなっている。

 それもボールを保持することで解決する。「ボールを動かし、相手を動かし続けることで(終盤が)自分たちの時間になる」。特に岡山戦が行われる18日の現地は、気温25度を超える予報。ボールを保持して体力を温存し、逆に相手に追いかけさせて疲労を蓄積させれば、終盤に失点する悪い流れも回避できるはずだ。

 正確なパスを心がけるだけでなく、大胆さも忘れていない。「チャンスがあれば、ミドルシュートも決めたい」。ニヤリと笑い、今季初ゴールへの意欲を示した。(西巻 賢介)

スポーツニッポン

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