グリーンツダ契約選手が“仕切り直し”の世界王座決定戦へ自信満々「家族が僕の勝利を待っている」
2025年5月17日(土)5時0分 スポーツ報知
リモートで記者会見に参加し、世界初奪取を誓ったタノンサック・シムシー(画面右)。同左はマネジャーのプーム氏。右はグリーンツダジム・本石昌也会長
◆プロボクシング▽IBF世界ライトフライ級(48・9キロ以下)王座決定12回戦 同級1位・クリスチャン・アラネタ—同級2位・タノンサック・シムシー(6月19日、東京・大田区総合体育館)
プロボクシングのグリーンツダジムは16日、契約選手のIBF世界ライトフライ級2位・タノンサック・シムシー(24)=タイ=が、6月19日に大田区総合体育館で同級1位・クリスチャン・アラネタ(30)=フィリピン=との王座決定戦に出場すると発表した。タノンサックにとっては“仕切り直し”の大舞台となる。
20年11月、大阪で当時のWBA世界同級王者・京口紘人(ワタナベ)への挑戦が決まり、計量もクリアしたが、相手陣営でコロナ感染者が複数判明し興行中止。涙に暮れた。あれから4年半。この日は練習拠点のバンコクからリモートで会見し「世界王者になる自信満々です。チャンスがあればKOで勝ちたい」と息巻いた。
5人きょうだいの次男。少年時代、故郷・シーサケットでは、月およそ1万円で家族が暮らしたという。グリーンツダジムと19年に契約を結ぶと、ファイトマネーは両親に送金。昨年には家族のために家を建てた。「ハングリーさが違う」と同ジム・本石昌也会長。タノンサックは「家族が僕の勝利を待っている」と次の帰郷は世界のベルト持参だ。 両選手とも世界初挑戦で、通算成績は左構えのアラネタが25勝(20KO)2敗。右構えのタノンサックは38勝(34KO)1敗で、26日に来日する。(田村 龍一)