阪神・近本 自身初5打数5安打 18年大山以来球団7年ぶり 4本目以外全て第1ストライクをスイング
2025年5月18日(日)5時15分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 阪神5—2広島(2025年5月17日 甲子園)
阪神・近本が、自身初となる1試合5安打を放った。初回先頭で右前打、3回1死無走者で左前打、5回先頭で中前打、6回2死無走者で中前打し、8回2死二塁でも5点目の左前適時打を放った。左腕・床田、右腕・岡本、左横手・塹江と、タイプが異なる3投手をことごとく打ち砕いた。
「ファーストストライクからしっかりスイングを仕掛けるということだけ、意識していた。それだけで良かったかなと思います」
4本目を除く全てで第1ストライクを振った。オール単打、全方向へのヒットパレードは、後手を嫌った「主導の意識」で生んだ。6回2死一塁では、続く中野の初球に今季9盗塁目の二盗を成功。チーム39試合目で、早くも昨季の19個の約半分になった。「しっかり塁に出てチャンスをつくる」。念頭に置くのは、その一点だけだ。
7年目。昨年11月に30歳を迎えても動きに陰りは見えない。地道な努力のたまものだ。体の切れを重んじ、早出練習で外野での全力ダッシュを繰り返す。そして、この日も室内練習場で早出特打を敢行して戦場に立った。
球団では18年9月16日DeNA戦(横浜)で大山が放った6安打以来の5安打で、節目の通算1000安打まで残り17本。岩崎の通算100セーブを「いろんなことを積み重ねた結果」と称えた背番号5のメモリアルも、刻一刻と迫ってきた。(八木 勇磨)