町田・黒田監督 “らしさ”完全復活へ「ここから上昇気流に」 ルヴァン杯・横浜FC戦へ調整

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　FC町田ゼルビアは19日、町田市内の三輪緑山ベースで全体練習を行った。ルヴァン杯3回戦・横浜FC戦（21日、ニッパツ三ツ沢球技場）に向け非公開で約1時間調整。黒田剛監督（54）は練習後の取材に応じ、町田“らしさ”完全復活へカップ戦から勢いをつけると語った。

　「上り調子というか、もう一回ここから上昇気流に乗っていこうという意欲がチーム内に見えている」

　リーグ戦では3試合勝ちなしで迎えた17日のホーム柏戦に3—0で快勝し、4試合ぶりの白星。攻撃では3得点を挙げ、守備では9試合ぶりにクリーンシートを決めるなど自慢の堅守と決定力の復活を印象づけた。指揮官は好感触をつかみつつ、7位からの浮上へ「やっぱり維持継続していくことによって、本来の良さが出てくると信じてやるしかない」と言う。

　リーグ戦で出番が限られた選手たちにとってルヴァン杯が定位置奪取へアピールの場にもなる。「長いシーズンの中で必ずチャンスが出てくる。そこで結果を出すために日頃から（手を）抜くことなくやってくれているので期待したい」とさらなる奮起を促した。

　横浜FCとは今季リーグ戦で3月にアウェーで対戦し、2—0で勝利。相手布陣もリーグ戦とは異なる配置が想定される中で「メンバーも計算できないことはあるけど、お互いに日頃（のリーグ戦で）出てない選手たちの見せ場にもなり、奮起する場面。お互いにスタジアムの距離が近くて、J1同士の近場としてのプライドも懸けてやらないといけない戦いでもある」と見据えた。

　今季始動日となった1月8日には「何か一つ大きなタイトルを持ち帰ってくることが目標」と掲げた指揮官。この日も「今年は“ノータイトルで終わる”なんてことは口が裂けても春の段階で言えるわけないし、目指すものは全て目指していく」と強調した。