早大の伊藤樹が明大相手にノーヒットノーラン、東京六大学野球25人目…「本当にやってしまったなあ」

2025年5月19日(月)18時15分 読売新聞

ノーヒットノーランを達成した早大・伊藤樹(19日)=松本祐典撮影

 東京六大学野球は19日、早大の伊藤樹(4年・仙台育英)が明大戦で、史上25人目(26度目)の無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成した。明大を相手に達成するのは史上初。早大は九回、寺尾(3年・佐久長聖)がサヨナラ打を放ち、1勝1敗とした。慶大は法大を破り、1勝1分け。八回、今泉(4年・慶応)の3ランで逆転した。

「一人一人、アウトを取ることだけ考えていた」

 結成100周年を迎えた東京六大学の歴史に、早大の伊藤樹が大記録を刻んだ。「人生で初めてのノーヒットノーランで、本当にやってしまったなあ、という感じ。うれしい気持ちでいっぱいです」とほほ笑んだ。

 二回までは持ち前の制球力が乱れ、3四死球を与えたが、「立ち上がりが良くないのはいつものこと。ゼロに抑えれば100点としている」と、焦りはなかった。伸びのある速球と低めに集めた変化球で明大打線を苦しめ、11奪三振。リーグ戦通算17勝目を挙げた身長1メートル76の右腕は「一人一人、丁寧にアウトを取ることだけを考えていた結果かな」と、106球を振り返った。

 九回裏の攻撃前。小宮山監督は珍しく、選手の円陣に加わった。お前ら、ちゃんとやれ」。活を入れられた打線は、この日初めての連打で試合を決める。チーム一丸でエースの快投に報いた。(岡花拓也)

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