早大・伊藤樹ノーノー翌日に満点リリーフでリーグ通算18勝 捕手の吉田瑞が決勝弾 東京六大学

2025年5月20日(火)20時8分 スポーツニッポン

 ◇東京六大学野球春季リーグ戦第6週第3日 3回戦 早大8—6明大(2025年5月20日 神宮)

 早大が延長10回の末、8—6で明大を下して2勝1敗とし、勝ち点3で明大に並んだ。同点に追いつかれた9回から登板したエース・伊藤樹投手(4年)が1回2/3を無失点に抑え、ノーヒットノーラン翌日にリーグ通算18勝目を挙げた。

 精も根も尽き果てた。10回2死、早大・伊藤樹は最後の打者を自己最速タイの151キロ直球で空振り三振に斬ると、大きく息を吐き、軽く右手を握りしめた。

 試合後の取材エリア。ノーヒットノーラン達成翌日に慶大・外丸と並ぶ現役最多の18勝目を挙げたエースの姿はなかった。小宮山悟監督(59)は伊藤樹が15日夜に38度の高熱を患っていたことを明かし、この日の起用は見送る方針だった。だが捕手の吉田瑞樹(4年)が「ここの場面は樹しかいない。ウチで一番信用している投手なので」と指揮官に進言し、同点3ランを許した直後、9回のマウンドに上がった。

 その気持ちが女房役のバットに乗り移ったのかもしれない。吉田瑞は10回に決勝のリーグ戦初アーチを放ち、その後のエースのダメ押し適時打も呼び込んだ。

 他力ながら、リーグ3連覇へ可能性を残した。吉田瑞は「慶応には負けられないので準備したい」と最終週の早慶戦へ気持ちを切り替えた。

 <東京六大学優勝の行方 20日現在>

 優勝決定は第7週以降に持ち越された。現時点では5位の法大まで優勝の可能性は残されている。慶大があす21日の法大4回戦に勝てば明大、早大、慶大の3校に絞られる。7勝3敗1分けで首位の明大は自力優勝の可能性があり、法大との最終カードに2連勝すれば優勝が決まる。

スポーツニッポン

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