BTCCが“記録的早さ”で2025年カレンダーを発表。来季もドニントン開幕の全10戦30レースを予定
2024年5月20日(月)17時30分 AUTOSPORT web
今季すでに2戦を終えたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権が、“世界最速”こそ逃したものの例年どおりシーズンの早い段階で、来季2025年のレースカレンダーを発表。今シーズンと同様に4月のドニントンパークで幕を開ける全10戦、週末3ヒートで都合30レースのスケジュールがアナウンスされた。
2022年王者トム・イングラム(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8/ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス)が連勝発進を決めた4月26〜28日のドニントンパーク戦直後、4月30日という“記録的な速さ”でリリースされた来季スケジュールは、シリーズ運営団体のTOCAを中心に放映権を持つITVや各開催サーキットなど「関係各位の緊密な協力のおかげで」迅速なラウンチを実現した。
「こうして来季のBTCCカレンダーをこれまでより早く確認でき、すべての関係者が重要な計画を開始できることは、パートナー、関係者、ファンにとって朗報であり、良いニュースだ」と語るのは、おなじみBTCC最高経営責任者を務めるアラン・ゴウ。
引き続き駆動方式を問わない前後共通サブフレームを持つNGTC規定車両で争われるBTCCだが、今季よりグリッド間で最大2倍にもなる共通ハイブリッド機構の出力アップや、新たな予選方式“クイック・シックス”の導入など、タイヤ使用ルールの改変も含めて多数の新機軸が盛り込まれている。
「このスケジュールは近年のカレンダーで実証済みのフォーマットとなっており、広く支持されている」と語ったゴウCEO。
「我々は2024年の新しい予選方式、ハイブリッドの出力増強、さらにタイヤのレギュレーション変更によってコース上の限界を押し上げ続けており、そうした背景を踏まえてチームはカレンダーの継続性と一貫性に満足すると確信している」
■最終戦は10月、“聖地”ブランズハッチで開催
その2025年シーズンは今季2024年と同様に4月のドニントンパークから始まり、5月のブランズハッチ“インディ”とスネッタートンに続く全10戦のレースウイークを予定。その後のチャンピオンシップは6月にスラクストンとオールトンパークへと移動し、クロフト、ノックヒルを経て8月にシーズン2回目のドニントン戦が開催される。
さらにシルバーストンが9月に最終戦直前の天王山として開催され、ブランズハッチのフルコース“GPレイアウト”が、10月のシーズン最終戦でフィーチャーされる予定だ。
「もちろん、パートナーのITVとこれほど早い段階で日程に合意できたことで、そのITV4では生放送で終日無料のテレビ放送を行うための主要な枠を、確実かつ継続的に確保することができた。また、他の主催者が独自のイベント計画とスケジュールを確認、調整する猶予もできるため、イギリスのみならず世界のモータースポーツの他のカテゴリーにとってもプラスのメリットがある」と続けたゴウ。
「昨年、私はカレンダーを『5月中旬より早く発表する可能性は低い』と発言したが……それは間違いだった(笑)。そして、これまでよりも早くこのスケジュールを発表できることを本当にうれしく思っている」
■BTCCイギリス・ツーリングカー選手権 2025年カレンダー
Round | Date | Circuit |
---|---|---|
Rd.1 | 4月26〜27日 | ドニントンパーク(ナショナル) |
Rd.2 | 5月10〜11日 | ブランズハッチ(インディ) |
Rd.3 | 5月24〜25日 | スネッタートン(300) |
Rd.4 | 6月7〜8日 | スラクストン |
Rd.5 | 6月21〜22日 | オールトンパーク(アイランド) |
Rd.6 | 8月2〜3日 | クロフト |
Rd.7 | 8月16〜17日 | ノックヒル |
Rd.8 | 8月30〜31日 | ドニントンパーク(GP) |
Rd.9 | 9月20〜21日 | シルバーストン(ナショナル) |
Rd.10 | 10月4〜5日 | ブランズハッチ(GP) |
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