リーグワン入れ替え戦 2部・花園はSHゲニア&SHクーパーが惜別の昇格を約束

2025年5月22日(木)15時24分 スポーツニッポン

 ラグビーのリーグワンは24日に入れ替え戦が行われる。2部で2位となり、1年で1部復帰を目指してきた花園は本拠・花園ラグビー場に1部11位の三重を迎え撃つ。22日は花園第2グラウンドで試合に向けて最後の調整。練習後にオーストラリア代表でも名コンビだった110キャップのSHウィル・ゲニア(37)と76キャップのSOクウェイド・クーパー(37)が取材対応した。

 両者とも今季限りの退団を明らかにしているが、ゲニアは「1部に上がるためのパフォーマンスを見せるチャンス。楽しみでしかない」と不敵に笑った。花園には2部を7連勝して入れ替え戦に届いた勢いがある。「信じるということでチームがいい方向に向いてきた。お互いを信じる。それが試合中にうまくいかない場面で生きてきた」とゲニアはチームの成長の跡を明かした。

 クーパーは「自分は本当に負けず嫌いなんで」と連勝での昇格にフォーカスしている。「ラグビーっていうスポーツは試合で人にぶち当たっていくもの。ケガをする可能性もあるし、痛みも感じる。プレイベートがありながらもラグビーを優先に生きてきた。だからこそ、ファンのみなさんが見ることのできない努力の部分を表すことができるプレーをしたい」と言葉に力を込めた。具体的には「タックルを抜けていく、パスを通す、キックを使う…自分のスキルをすべて使いながらラインブレイクしていく姿を。最終的に勝利をみなさんに見せたい」と淡々と話した。

 「昨年、負けて降格したときは落ち込みましたよ」とクーパーは振り返る。「入れ替え戦の2試合はもう始まっている。12月の時点でね。我々は12月のパフォーマンスは良くなかった。12月に好調だったチームがあったけれども、今はもうシーズンオフになっている。我々は今、ここにいる。準備は出来ています」とうなずいた。「次の場所に移る時は、いい場所にして去りたいもの。東大阪のファンはファミリーだから」と1部昇格を置き土産にすることを約束した。

 向井昭吾ヘッドコーチ(63)は「去年はケガ人が多くて自分たちの力が出し切れなかったが、今年はケガ人も少なくて(メンバーを)選べる。第1戦にしっかり結果が出ればその自信を次のゲームに持っていける。初戦がすごく大事」と先手必勝を求める。練習後にゲニアと話していたが「アドバイスっていうか、試合を通して全部良くなるわけがないので。悪いときにあなたたちの経験をしっかり伝えて、次に何をやるかっていうのを。80分の中で未来を変えるアドバイスをしてやってくれって」と入れ替え戦にライナーズの未来も託して挑む。

スポーツニッポン

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