重岡銀次朗、王座返り咲きならず 試合後に意識失い救急搬送 タドゥランとの再戦で敗れる…1-2の判定負け
2025年5月24日(土)16時53分 スポーツ報知
ペドロ・タドゥランに敗れ担架で運ばれる重岡銀次朗(カメラ・岩田 大補)
◆プロボクシング ▽IBF世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者ペドロ・タドゥラン(判定)同級4位・重岡銀次朗●(24日、インテックス大阪)
前IBF世界ミニマム級王者で現同級4位の重岡銀次朗(25)=ワタナベ=が、王者ペドロ・タドゥラン(28)=フィリピン=に1ー2の判定で敗れ、王座返り咲きに失敗した。ジャッジ2人が115−113、118−110で王者、1人が115−113で重岡を支持した。
重岡銀は昨年7月28日、3度目の防衛戦でタドゥランに9回TKO負けし王座陥落。試合後はコーナーで意識を失い、セコンドが「最後までやり切れ!」などと叫んだが、立ち上がれず、最後はセコンド陣が担いで担架に。リングを下りた後は、病院に救急搬送された。
8月に眼窩底(がんかてい)骨折の手術を行った重岡は、キャリア初黒星以来10か月ぶりの再起戦。「人生最大の壁だと思っている。乗り越えなきゃいけない」と挑んだダイレクトリマッチだったが、タドゥランに返り討ちにされた。
兄・優大(28)=ワタナベ=は、3月30日のWBC世界同級タイトルマッチで王者メルビン・ジェルサエム(フィリピン)との1年ぶりの再戦に0—3の判定で敗れ、王座返り咲きを果たせなかった。
優大はすでに、1階級上のライトフライ級での2階級制覇を目指して再始動している。兄とともに、再びはい上がる。