弓取り式の最多回数を誇る48歳・聡ノ富士が引退へ「スッキリ。やりきった感じが大きい」
2025年5月24日(土)13時5分 スポーツ報知
花束を手にする聡ノ富士(代表撮影)
◆大相撲 ▽夏場所14日目(24日、東京・両国国技館)
西序二段100枚目・聡ノ富士(伊勢ケ浜)が今場所限りで引退する意向であることを明かした。西序二段99枚目・隈錦(武隈)との取組を終え、「スッキリ。やりきった感じが大きい。限界まで取ったので悔いはない。最後の方は相撲になっていなかったですけれど」と、充実した表情で話した。
聡ノ富士は元横綱・日馬富士の時代から初場所で引退した同・照ノ富士まで、勝者の舞を演じる弓取り式で本場所の土俵を締めくくってきた。昨年名古屋では弓取り式の最多回数を更新したとされている。「他の世界では経験できないことが多くあった。付け人も長く務めさせてもらった。相撲が好きで、ここまできたら師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)の定年までやろうと思った。続けてこられたのも2人の横綱のおかげだと思う。弓取りは一日の締めで土俵を清める。一つ一つの動作に意味があって、それを思いながらやっていた」と話した。
今後は東京都内で仕事に就くという。