ソフトバンクの“鹿児島男”中村がチーム引っ張る! 過去5試合で打率・500の地、いざオリックス戦
2025年5月25日(日)6時2分 スポーツニッポン
現在の姿は復活ではなく成長の証だ。ソフトバンクの中村晃外野手(35)が、25日のオリックス戦でチームを7カード連続勝ち越しに導く活躍を目指す。打率リーグ5位、出塁率はリーグ2位で、直近は“つなぎの4番”としてチームを引っ張っている。過去5試合で打率・500、1本塁打、7打点を誇る好相性の鹿児島で、さらに弾みをつける。
熊本でのオリックス戦は雨天中止。「試合、やりたかったですけどね。明日しっかり勝てるように頑張りたいと思います」。中村は25日に鹿児島で行われる同カードに向けて、必勝を誓い球場を後にした。
鹿児島は好相性の球場だ。「悪いイメージはなかったですけど」と、自身としてはそこまでの印象はなかったようだが、過去5試合で打率・500、1本塁打、7打点を誇る。出塁率も・636で堂々の“鹿児島男”だ。直近7試合で“つなぎの4番”を務めている背番号7が、チームの7カード連続勝ち越しのけん引役として期待が高まる。
ここまで打率・285、1本塁打、9打点をマークしている。打率はリーグ5位で、出塁率・380はオリックス・太田の・387に次ぐリーグ2位の数字だ。昨季は代打出場が多くなる中で101試合で打率・221と苦しんだが、貫禄の好成績をマークしている。その要因についてはこう口にする。
「去年があるから今年があると思ってます。復活と思われるかもしれないですけど、僕はそう思ってなくて、前に進んでいるだけかなと。去年の経験を生かそうと思ってやってきたことで、いいものが出せているのかなと思います」
今季は当初、代打一本で勝負する予定だった。前年に結果が出せなかった悔しさから、1打席の勝負にフォーカスして、自らの打撃を見つめ直し、突き詰めた。その結果として今がある。
試合数も積み重なってきたが疲労も心地よい。打って、守って、チームの窮地で頼りになる男は「全然、いい疲れなので何とも思わないですよ」と充実した表情を浮かべる。得意の鹿児島で弾みをつけて、さらに武器のバットで快音を響かせていく。(木下 大一)