ド軍指揮官 打者出場続ける大谷翔平の投手復帰までの「非常に特殊」な過程に言及「明確な青写真などない」
2025年5月25日(日)9時11分 スポーツニッポン
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)が25日(日本時間26日)、敵地でのメッツ戦前に取材対応。25日(同26日)に2023年9月の右肘手術後初のライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板する大谷翔平投手(30)が投手復帰するまでの特殊な過程について語った。
大谷が打者と対戦するのは23年8月23日のレッズ戦以来、641日ぶり。球宴以降の後半戦からの投手復帰へ向け、大きな一歩を踏み出す。一方で大谷は打者として試合に出場を続けており、大谷の復帰プログラムは通常の投手の復帰プログラムには当てはまらない。
通常は試合復帰までに5、6度のリハビリ登板をこなすものだが、大谷については「マイナーリーグで5試合も先発することはないだろう。それは分かっている。これは非常に特殊な状況なので、明確な青写真などない。だから、ライブセッションを行っていくつもりだ。調子が上がったり下がったりするのかはわからない。あなたたちが見つけ出すのと同じように、私も見つけ出し、それから次の週がどうなるかを見ていくことになる。彼はチームと一緒にいて、シムゲームを行なっていくが、どういうふうな形になっていくかはわからない」と大谷の日々の状態を確認しながら進めていく考えを示した。また、ドジャースの試合がない日にリハビリ登板する可能性についても「全ての可能性があると思う」と否定しなかった。
ここまでの復帰の過程については「ここまでは全ての項目を満たしてきていると思う。ただ、球速を上げるという点に関しては、今のところは制御されている。打者に対してスライダーを投げるという点もそうですが、彼はブルペンでしかそれをやっていません。それらの2つの項目を除けば、彼はそれぞれの項目を満たしてきている」と説明した。
ライブBPで注目する点については「制球を見ておきたい。ただ、それよりも彼には健康でこれを乗り越え、次のステップに進んでほしい。だから、求めているのは一つだけではない。今はまだ早い段階だから」と話した。
今回の術後初のライブBPがどのくらい大きなステップかとの質問には「マウンドに上がり、打者と対峙するのは大きな一歩だ。多くの期待が寄せられており、彼自身も本当に楽しみにしていると思う」と期待をにじませた。