ジョコビッチが史上3人目ツアー通算100勝達成! 逆転勝ちで20年連続優勝「信じられない試合」

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　◇男子テニス　ジュネーブ・オープン（2025年5月24日　スイス・ジュネーブ）

　男子テニス元世界ランキング1位で現6位のノバク・ジョコビッチ（38＝セルビア）がツアー通算100勝を達成した。男子シングルス決勝で世界ランク31位のフベルト・フルカチュ（28＝ポーランド）に5—7、7—6（2）、7—6（2）で逆転勝ち。1968年のオープン化以降では109勝のジミー・コナーズ（米国）103勝のロジャー・フェデラー（スイス）に続き、史上3人目のシングルス通算100勝を達成した。

　第1セットは第12ゲームをブレークされて失ったジョコビッチは、第2セットをタイブレークの末に奪取。セットカウント1—1で迎えた第3セットはいきなり第1ゲームをブレークされて苦境に立たされたものの、3—4で迎えた第8ゲームをブレークしてタイブレークに持ち込むと、最後は5連続ポイント奪取で3時間5分の激闘にケリをつけた。くしくもフルカチュのニコラス・マスー・コーチ（チリ）は、2006年7月にジョコビッチがツアー初優勝を飾ったオランダ・オープンの決勝の相手だった。

　「試合を通じてフベルトの方が勝利に近かったと思う。どうやって彼のサービスをブレークできたのか、自分でも分からない。とにかく粘り強く戦おうとしただけ」。オンコートインタビューで息をついたジョコビッチは、「信じられない試合だった。満員のスタジアムで、素晴らしい雰囲気の中で勝つことができた。ここで100勝目を挙げることができて本当にうれしい」と勝利をかみしめた。22日が38歳の誕生日。学校を休んで夫人と一緒にジュネーブまで来てくれた子供たちに祝ってもらったと明かして笑った。

　昨夏のパリ五輪で通算99勝目をマークして以来、ツアーでは2度決勝に進出しながらいずれも準優勝。“3度目の正直”で約9カ月ぶりとなる今季初優勝を飾り、オープン化以降ではラファエル・ナダル（スペイン）の19年連続を抜いて新記録となる20年連続ツアー優勝も達成した。26日には男女を通じて歴代単独最多の四大大会25勝目を目指す全仏オープンの1回戦で、世界ランク99位のマッケンジー・マクドナルド（30＝米国）と対戦する。