インディ500決勝結果が改訂。2番手エリクソン含む3台に違反発覚、佐藤琢磨は9位に

2025年5月27日(火)12時12分 AUTOSPORT web


 5月26日、NTTインディカー・シリーズは、同25日にアメリカ・インディアナ州で開催された2025年シーズン第6戦『第109回インディアナポリス500マイルレース』の決勝結果を改訂。レース後のテクニカルチェックをパスできなかった計3台にペナルティを与えるとともに当該車両を管理するチームに罰金を科すことを明らかにした。


 レース後の技術検査で違反が見つかったのは、アンドレッティ・グローバルの28号車と27号車(カイル・カークウッド)、プレマ・レーシングの90号車の3台だ。



 これらのクルマは改訂版リザルトでリストの最後方に回されることととなり、2番手でチェッカーフラッグを受けたマーカス・エリクソン(28号車)と6番手フィニッシュとなったカイル・カークウッド(27号車)は、それぞれ31位と32位に降格。佐藤琢磨に次ぐ12番手でレースを終えたカラム・アイロット(90号車)は33位となっている。



マーカス・エリクソン(アンドレッティ・グローバル) 2025年/第109回インディアナポリス500マイルレース

 この結果、新しいトップ3は優勝したアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)に次ぐ2位がデビッド・マルーカス(A.J.フォイト・エンタープライゼス)となり、3位にはパト・オワード(アロウ・マクラーレン)が続くこととなった。また、11位でフィニッシュとなった佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)も順位が繰り上がり9位という結果になっている。


 アンドレッティ・グローバルの27号車と28号車は、インディカー・シリーズの競技規則9.3.1と装着パーツに係るレギュレーション14.1.2.および14.1.3.に違反していた。


 具体的には、ダラーラ社製のエネルギー・マネジメント・システム(EMS)カバーと、カバーとAアームの取り付け部に未承認のスペーサーやパーツが使用されていた。インディカーの規則ではEMSカバーは「変更せずに供給された状態のまま使用しなければなならない」とされている。アンドレッティはこれを遵守せず、空力効率を向上させていたと考えられている。


 一方、プレマの90号車については、競技規則9.3.1とフロントウイングに係るレギュレーション14.7.6.8.および14.7.6.4.の違反が認められた。アイロットのマシンは、フロントウイング・アッセンブリの定期検査において、エンドプレートの最小高および位置の仕様を満たしていなかったと報告されている。


 前述のとおり、違反が見つかった3台は非公式リザルトの後方に再配置された。また、両チームには車両ごとに10万ドル(約1420万円)の罰金が科せらたほか、3台のエントリーを担当するチームマネージャーは1レース出場停止処分を受け、デトロイト・ストリート・サーキットで開催される次戦第7戦に参加することができなくなった。


 インディ500の結果に基づいて得られるチャンピオンシップポイントと多額の賞金は、最終的な公式結果に準ずる。



カラム・アイロット(プレマ・レーシング) 2025年/第109回インディアナポリス500マイルレース

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