新庄剛志監督、シーズン中に異例の行動 最速155キロ中日25歳ロマン腕のトレード情報を自ら否定 「本当、感謝しかない」
2025年5月28日(水)5時20分 ココカラネクスト

新庄監督が自らでトレードの噂を否定してみせた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
日本ハムの新庄剛志監督が他球団の選手を思いやった。
5月27日、自身のインスタグラムのストーリーズを更新。その中で一部報道にあった中日のロマン腕、根尾昂を日本ハムがトレードで獲得する可能性をチームの指揮官として完全否定した。
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「根尾昂 トレードの噂」とタイトルカットがつけられた動画記事の画像を引用した上で自身のインスタグラムのストーリーズに「毎年 訳のわからんトレード動画記事を出す人間がいるけど、まったくの嘘です 根尾くん ファンの皆さん 安心して下さい!! このようなファイターズ情報 いつもほとんどハズレばい!!」と投稿した。
高卒7年目シーズン、投手転向後4シーズン目となった中日の根尾は22日に登録抹消されたばかり。中継ぎに専念となった今季は開幕2軍で迎え、今月1日の昇格後は3試合連続無失点、6日のDeNA戦(バンテリン)では自己最速155キロもマークしていた。ただ先発の大野雄大が早期降板となったことを受けて、2回途中から登板した20日のDeNA戦(横浜)では2回3分の2を投げて、2本塁打5失点と崩れた。
現役の指揮官が他球団の選手について言及、またトレードの報道を自らで否定するのは異例のこと。
ただそこにはコメントにあるように、根尾本人はもちろん、4球団競合の中日のドラフト1位、投手転向後も長く本格覚醒を願い続けてきているドラゴンズファンを気遣う気持ちも見え隠れする。
この新庄監督の発言には野球ファンの間からもX上で「自ら火消しとは」「選手思いの新庄監督らしい」「本当、感謝しかない」「ありがとう」など反響が拡がっている。
そしてチームは27日に行われたソフトバンク戦(みずほペイペイ)にも5−2と快勝。5回に清宮幸太郎の右越え4号ソロ、伏見寅威の適時打で先制。すぐに追いつかれたが、8回に石井一成のスクイズなどで2点を勝ち越し。9回にもさらに1点を追加し、ソフトバンクを突き放した。
終わってみれば貯金7、首位キープと悲願の優勝に向かって爆走している。チーム内ばかりか、多方面に目配りが効く新庄流で今後も混パを盛り上げていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]