カカ放出で移籍金6億円稼いだ徳島ヴォルティス、臨時収入の可能性も

2025年5月28日(水)11時10分 FOOTBALL TRIBE

徳島ヴォルティス(旧エンブレム) 写真:Getty Images

 徳島ヴォルティスは2024年、ブラジル人DFカカがブラジル1部コリンチャンスへ完全移籍したことにより、総額6億円以上の移籍金を得た模様。2025年5月27日に公開された国外からの移籍補償金等収入金額が話題になっているが、カカの去就次第ではさらに収入を得る可能性がある。


 Jリーグが公開した2024年度のクラブ経営情報によると、徳島の移籍補償金等収入は7億1,100万円(国外6億1,400万円、国内9,700万円)。同年のJリーグ所属58クラブ(3月決算の柏レイソルと湘南ベルマーレを除く)中3番目に多い金額となっている。


 この徳島の6億1,400万円という国外からの移籍金収入は、カカの放出によるものとみられる。同選手は2023シーズンに徳島で構想外となり、同年7月にアトレチコ・パラナエンセへ期限付き移籍。2024年3月にコリンチャンスへ期限付き移籍したが、コリンチャンス加入1年目はブラジル1部リーグでほぼ全試合スタメン出場。主力センターバックとして活躍した。


 出場時間で一定の条件を満たしたことにより、コリンチャンスにはカカの買い取り義務が発生し、完全移籍へ移行。ブラジルメディア『Meu Tiamo』の報道によると、2024年8月にカカの出場時間が2200分を超えたため、コリンチャンスは保有権の60%として200万ドル(約3億1,500万円)を支払うことが確定。そして11月には出場時間が3150分を超えたため、保有権30%として200万ドルを追加で支払うことに。保有権90%の取得で400万ドル(約6億3,000万円)の買い取り義務が発生したという。


 カカの完全移籍により、莫大な収入を得た徳島だが、現在も同選手の保有権10%を有している。また、カカは2025シーズンもここまでリーグ戦6試合にスタメン出場。ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、同選手の市場価値は300万ユーロ(約4億9,000万円)だという。また、カカとコリンチャンスの契約期間は2028年12月まで残っており、コリンチャンスが高額の移籍金で同選手を売却する可能性も。その場合、移籍金の10%が徳島に支払われる。


 2025シーズンはじめは控え要員に甘んじていたものの、5月になって再びレギュラーの座を取り戻したカカ。徳島の収入面も踏まえた上で、同選手のさらなる活躍を期待したいところだ。

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