ソフトバンク 近藤が約2カ月ぶりに復帰しフル出場、即マルチ「大丈夫ですね」
2025年5月28日(水)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ ソフトバンク2—5日本ハム(2025年5月27日 みずほペイペイD)
腰の手術などで離脱していたソフトバンクの近藤健介外野手(31)が27日、日本ハム戦で約2カ月ぶりに復帰した。「3番・右翼」で先発出場し、初回2死の第1打席に右前打。5回にも中前打を放ち、復帰即マルチ安打と昨季MVPの貫禄を示した。しかし、チームは競り負け、近藤の復帰戦を白星で飾ることはできず2連敗。再び借金1となり、首位・日本ハムとのゲーム差は4と広がった。
際どいボール球はしっかりと見極めてHランプをともす。頼もしいヒットメーカー・近藤が帰ってきた。
「3番・右翼」で先発出場。初回2死の場面で打席が回ってくる。復帰戦の相手は日本ハムのエース・伊藤だ。「やっぱりいい投手。強い真っすぐを早い段階で見ることができて良かったです」。2球で追い込まれたが、フルカウントに持ち込んで7球目の直球を捉える。歓声とともに打球を右前に運んだ。
腰の手術などで戦列を離れ、3月30日のロッテ戦以来、およそ2カ月ぶりの1軍戦だった。そんなブランクを感じさせない近藤らしい打席だった。5回2死一塁でも中前打を放ちマルチ安打。「開幕の気持ちで臨みたい。まずは自分のスイングをすること」。その言葉通りに貫禄たっぷりの打撃をみせた。
「打席の中では怖さはない。課題も良かったところもあった。明日につなげていきたいです」
小久保監督は今後の起用法について「想定よりだいぶ早い。交流戦明けで万全のイメージだった。6連戦になったら体と相談しながら。もちろん無理はさせない」と話す。この日は接戦となったため外せず、いきなりフル出場。近藤は「大丈夫ですね。守備もやってきましたし。反動は明日見てですが大丈夫そうだと思います」と頼もしく口にした。
試合を終えると、毎試合後の恒例となっていた打撃練習を栗原とみっちりと行った。変わらないルーティンで打撃を確認するとともに、当たりが止まっている後輩に感じたことを伝えた。「今日は9割ぐらい栗の打撃についてでした。本人も気になっているところを話しながら、ああでもない、こうでもないとやってました」と話した。
チームは敗れて借金1となり、首位・日本ハムとのゲーム差は4に広がった。それでも反撃はここからだ。背番号3の復帰が巻き返しの大きな原動力となることは間違いない。 (木下 大一)